与えられた3つの関数について、グラフの漸近線を極限の計算を用いて求める問題です。 (1) $y = \frac{4^x + 8}{2}$ (2) $y = \frac{3x - 5}{x + 1}$ (3) $y = \frac{x^2 + x + 1}{2x^2 + 2}$

解析学極限漸近線関数のグラフ
2025/5/31

1. 問題の内容

与えられた3つの関数について、グラフの漸近線を極限の計算を用いて求める問題です。
(1) y=4x+82y = \frac{4^x + 8}{2}
(2) y=3x5x+1y = \frac{3x - 5}{x + 1}
(3) y=x2+x+12x2+2y = \frac{x^2 + x + 1}{2x^2 + 2}

2. 解き方の手順

(1) y=4x+82y = \frac{4^x + 8}{2}
水平漸近線を求めます。
xx \to -\infty のとき、4x04^x \to 0 なので、
limx4x+82=0+82=4\lim_{x \to -\infty} \frac{4^x + 8}{2} = \frac{0 + 8}{2} = 4
したがって、水平漸近線は y=4y = 4 です。
垂直漸近線は存在しません。
(2) y=3x5x+1y = \frac{3x - 5}{x + 1}
垂直漸近線を求めます。分母が0になる xx の値を調べます。
x+1=0x + 1 = 0 より、x=1x = -1
したがって、垂直漸近線は x=1x = -1 です。
水平漸近線を求めます。x±x \to \pm \infty のときの極限を計算します。
limx±3x5x+1=limx±35x1+1x=301+0=3\lim_{x \to \pm \infty} \frac{3x - 5}{x + 1} = \lim_{x \to \pm \infty} \frac{3 - \frac{5}{x}}{1 + \frac{1}{x}} = \frac{3 - 0}{1 + 0} = 3
したがって、水平漸近線は y=3y = 3 です。
(3) y=x2+x+12x2+2y = \frac{x^2 + x + 1}{2x^2 + 2}
垂直漸近線を求めます。分母が0になる xx の値を調べます。
2x2+2=02x^2 + 2 = 0 より、x2=1x^2 = -1 。これを満たす実数 xx は存在しません。
したがって、垂直漸近線は存在しません。
水平漸近線を求めます。x±x \to \pm \infty のときの極限を計算します。
limx±x2+x+12x2+2=limx±1+1x+1x22+2x2=1+0+02+0=12\lim_{x \to \pm \infty} \frac{x^2 + x + 1}{2x^2 + 2} = \lim_{x \to \pm \infty} \frac{1 + \frac{1}{x} + \frac{1}{x^2}}{2 + \frac{2}{x^2}} = \frac{1 + 0 + 0}{2 + 0} = \frac{1}{2}
したがって、水平漸近線は y=12y = \frac{1}{2} です。

3. 最終的な答え

(1) 水平漸近線: y=4y = 4
(2) 垂直漸近線: x=1x = -1, 水平漸近線: y=3y = 3
(3) 水平漸近線: y=12y = \frac{1}{2}

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