正の定数 $a$ に対して、関数 $f(\theta) = 2\sin^2\theta + 2\sqrt{3}\sin\theta\cos\theta + a(\sqrt{3}\sin\theta + \cos\theta) - 6a^2 + 1$ が与えられている。 (1) $\sqrt{3}\sin\theta + \cos\theta$ を $r\sin(\theta + \alpha)$ の形に表す。(ただし $r > 0$, $-\pi < \alpha \leq \pi$) (2) $t = \sqrt{3}\sin\theta + \cos\theta$ とおくとき、$f(\theta)$ を $t$ の2次式で表す。 (3) 方程式 $f(\theta) = 0$ ($0 \leq \theta \leq \pi$) について考える。 (i) $a = 1$ のとき、方程式を解く。 (ii) 方程式の異なる解の個数がちょうど2個となるような $a$ の値の範囲を求める。
2025/3/7
1. 問題の内容
正の定数 に対して、関数 が与えられている。
(1) を の形に表す。(ただし , )
(2) とおくとき、 を の2次式で表す。
(3) 方程式 () について考える。
(i) のとき、方程式を解く。
(ii) 方程式の異なる解の個数がちょうど2個となるような の値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
(1) を合成する。
とおくと、
、 より、
よって、
(2)
なので より
したがって、
(3)
(i) のとき、
または
なので、
は より解なし。
より
よって
(ii)
または
なので、 のとき、
よって
のとき より
のとき より
より、 または
の解が1つ、 の解が1つの場合、 または、 (または ) の解が1つで、もう一方は解を持たない場合。または (または ) が重解になる場合。
異なる解が2個となる場合を考える。
(i) が解をもち、 も解を持つ場合。
なので ,
(ii) つまり は に反する
(iii) のとき . よって 。 . 。 に解はない。
(iv) のとき . よって . . . .解は2つ。
: : 1つの解。. . (解なし)
: : または .
のとき、
または のとき、 が2個の解を持つ。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3) (i)
(ii)