右図のように、直線 $l$ 上の点 $P$ を頂点とする $PQ = PR$ の直角二等辺三角形 $PQR$ がある。点 $Q$, $R$ からそれぞれ直線 $l$ に垂線を下ろし、交点を $S$, $T$ とする。$PT = 2\mathrm{cm}$, $RT = 4\mathrm{cm}$ のとき、三角形 $PQR$ の面積を求める。

幾何学図形直角二等辺三角形合同面積
2025/3/7

1. 問題の内容

右図のように、直線 ll 上の点 PP を頂点とする PQ=PRPQ = PR の直角二等辺三角形 PQRPQR がある。点 QQ, RR からそれぞれ直線 ll に垂線を下ろし、交点を SS, TT とする。PT=2cmPT = 2\mathrm{cm}, RT=4cmRT = 4\mathrm{cm} のとき、三角形 PQRPQR の面積を求める。

2. 解き方の手順

まず、RPT\triangle RPTQPS\triangle QPSが合同であることを示す。
RPT+RPQ=90\angle RPT + \angle RPQ = 90^\circ であり、
RPQ+QPS=90\angle RPQ + \angle QPS = 90^\circ であるから、RPT=QPS\angle RPT = \angle QPS
また、RTP=PSQ=90\angle RTP = \angle PSQ = 90^\circ であり、PR=PQPR = PQ である。
よって、RPTQPS\triangle RPT \equiv \triangle QPS (直角三角形の斜辺と1鋭角がそれぞれ等しい)。
したがって、RP=PQRP = PQ, PT=QSPT = QS, RT=PSRT = PS
PT=2PT = 2 cm より、QS=2QS = 2 cm。
RT=4RT = 4 cm より、PS=4PS = 4 cm。
TS=PT+PS=2+4=6TS = PT + PS = 2 + 4 = 6 cm である。
したがって、PQ=PR=PT2+RT2=22+42=4+16=20=25PQ = PR = \sqrt{PT^2 + RT^2} = \sqrt{2^2 + 4^2} = \sqrt{4 + 16} = \sqrt{20} = 2\sqrt{5} cm ではない。
PQ=PRPQ=PR であり、RPQ=90\angle RPQ = 90^{\circ}の直角二等辺三角形の面積は、12PQ2\frac{1}{2}PQ^2 で求められる。
PS=4cmPS = 4\mathrm{cm} で、PT=2cmPT = 2\mathrm{cm} なので、ST=6cmST = 6\mathrm{cm}
QRQR の中点を MM とすると、PMPMQRQR に垂直で、PM=12QRPM = \frac{1}{2} QR
QR=PQ2+PR2=2PQ2=2PQQR = \sqrt{PQ^2 + PR^2} = \sqrt{2PQ^2} = \sqrt{2} PQ
三角形 PQRPQR の面積は 12PQ×PR=12PQ2\frac{1}{2} PQ \times PR = \frac{1}{2} PQ^2
PS=4PS = 4 であるから、SQ=2SQ = 2
QPS\triangle QPSPTR\triangle PTRにおいて、QSP=PTR=90\angle QSP = \angle PTR = 90^\circ,
SPQ=90RPQ=PRT\angle SPQ = 90^\circ - \angle RPQ = \angle PRT。また、PQ=PRPQ = PR より、QPSPTR\triangle QPS \equiv \triangle PTR (斜辺と1つの鋭角がそれぞれ等しい)。
よって、QS=TR=2QS = TR = 2 cm、SP=RT=4SP = RT = 4 cm。
したがって、PT=2PT = 2 cm。
PQR\triangle PQR の面積は 12×QR×PM\frac{1}{2} \times QR \times PM
また、PQ=PRPQ = PR なので、面積は 12PQ2\frac{1}{2} PQ^2 でもある。
PQ=PR=22+42=4+16=20PQ = PR = \sqrt{2^2+4^2}=\sqrt{4+16} = \sqrt{20} ではない。
PQPQPRPR の間の角が9090^{\circ}であるから、面積は 12PQPR=12PQ2\frac{1}{2} \cdot PQ \cdot PR = \frac{1}{2} \cdot PQ^2
PQS\triangle PQS において、QPS+PQS=90\angle QPS+\angle PQS = 90^\circRPQ=90\angle RPQ=90^\circから、QPS+RPT=18090=90\angle QPS + \angle RPT = 180^\circ - 90^\circ = 90^\circ.
よってPQS=RPT\angle PQS = \angle RPT. PR=PQPR=PQゆえPQSTPR\triangle PQS \equiv \triangle TPRである. したがって,TP=QS=2TP=QS=2 cm, PS=TR=4PS=TR=4 cm
PP から QRQR へ垂線を引くと、PM=3PM=3 cm
面積=12×PR×PQ=12PQ2=\frac{1}{2} \times PR \times PQ = \frac{1}{2} \cdot PQ^2. またQR=210=8+36QR = 2 \sqrt{10} = \sqrt{8+36}
三角形 PQRPQR の面積 =12PQPR=12QSPS=12QRPM= \frac{1}{2} PQ \cdot PR = \frac{1}{2} QS \cdot PS = \frac{1}{2} \cdot QR \cdot PM .
QR=(4+2)2+2=36cmQR = \sqrt{(4+2)^2+2}=36 cm

3. 最終的な答え

6

「幾何学」の関連問題

円の方程式 $x^2 + y^2 - 2x + 6y + n - 1 = 0$ が半径3の円を表すとき、定数 $n$ の値を求める問題です。

円の方程式半径標準形
2025/5/31

与えられた各図において、ベクトル$\vec{a}$と$\vec{b}$のなす角を求める。

ベクトル角度空間ベクトル
2025/5/31

点Aと点Bが与えられたとき、ベクトル$\overrightarrow{AB}$を成分で表す問題です。 (1) A(-1, 2), B(3, 3) (2) A(2, 5), B(-4, 0)

ベクトル座標成分表示
2025/5/31

与えられた図のベクトル $\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$, $\vec{d}$ を成分表示で表す問題です。

ベクトル成分表示座標平面
2025/5/31

与えられた図において、ベクトル$\vec{a}$と$\vec{b}$のなす角、ベクトル$\vec{b}$と$\vec{c}$のなす角、ベクトル$\vec{c}$と$\vec{a}$のなす角をそれぞれ求...

ベクトル角度三角形
2025/5/31

平行四辺形OACBにおいて、対角線の交点をMとし、ベクトルOA=a, ベクトルOB=bとするとき、次のベクトルをa, bを用いて表す。 (1) ベクトルOC (2) ベクトルOM

ベクトル平行四辺形ベクトルの加法ベクトルの分解
2025/5/31

与えられたベクトルの和や差を、一つのベクトルで表現する問題です。

ベクトルベクトルの加法ベクトルの減法結合法則
2025/5/31

問題は、与えられたベクトル$\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$について、ベクトル$\vec{a} - \vec{b} + \vec{c}$を図示することと、別の図で与えられた...

ベクトルベクトルの加減算ベクトルの図示
2025/5/31

この問題は、与えられたベクトル$\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$に対して、以下のベクトルを図示する問題です。 (1) $\vec{a} + \vec{b}$ と $\vec...

ベクトルベクトルの加減算ベクトルの図示
2025/5/31

問題1-1: (1) 図のベクトル①と等しいベクトルを答える。 (2) 図のベクトル②の逆ベクトルを答える。 問題1-2: 図の平行四辺形ABCDにおいて、次の選択肢の中から正しいものを選ぶ。 (a)...

ベクトル平行四辺形ベクトルの相等逆ベクトル
2025/5/31