放物線 $y = x^2$ 上の点 $A_1(1, 1)$ を通り、傾き $-1$ の直線を引きます。この直線と $y$ 軸、および放物線との交点をそれぞれ $B_1, A_2$ とします。次に $A_2$ を通り、傾き $1$ の直線を引きます。この直線と $y$ 軸、および放物線との交点をそれぞれ $B_2, A_3$ とします。この操作を繰り返して $A_4, A_5, ..., B_3, B_4, ...$ を作ります。このとき、$B_5$ の座標を求める問題です。

幾何学放物線座標直線交点漸化式
2025/5/18

1. 問題の内容

放物線 y=x2y = x^2 上の点 A1(1,1)A_1(1, 1) を通り、傾き 1-1 の直線を引きます。この直線と yy 軸、および放物線との交点をそれぞれ B1,A2B_1, A_2 とします。次に A2A_2 を通り、傾き 11 の直線を引きます。この直線と yy 軸、および放物線との交点をそれぞれ B2,A3B_2, A_3 とします。この操作を繰り返して A4,A5,...,B3,B4,...A_4, A_5, ..., B_3, B_4, ... を作ります。このとき、B5B_5 の座標を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、AnA_nxx 座標を xnx_n とします。
A1A_1 の座標は (1,1)(1, 1) なので、x1=1x_1 = 1 です。
AnA_n を通り傾き (1)n(-1)^n の直線の方程式は、
yxn2=(1)n(xxn)y - x_n^2 = (-1)^n (x - x_n)
となります。
この直線と yy 軸との交点が BnB_n なので、x=0x = 0 を代入すると、
yxn2=(1)n(0xn)y - x_n^2 = (-1)^n (0 - x_n)
y=xn2(1)nxny = x_n^2 - (-1)^n x_n
したがって、BnB_n の座標は (0,xn2(1)nxn)(0, x_n^2 - (-1)^n x_n) です。
次に、AnA_n を通り傾き (1)n(-1)^n の直線と放物線 y=x2y = x^2 との交点が An+1A_{n+1} なので、
x2xn2=(1)n(xxn)x^2 - x_n^2 = (-1)^n (x - x_n)
(xxn)(x+xn)=(1)n(xxn)(x - x_n)(x + x_n) = (-1)^n (x - x_n)
xxnx \neq x_n より、x+xn=(1)nx + x_n = (-1)^n
x=(1)nxnx = (-1)^n - x_n
したがって、xn+1=(1)nxnx_{n+1} = (-1)^n - x_n が成り立ちます。
x1=1x_1 = 1 より、
x2=1x1=11=2x_2 = -1 - x_1 = -1 - 1 = -2
x3=1x2=1(2)=3x_3 = 1 - x_2 = 1 - (-2) = 3
x4=1x3=13=4x_4 = -1 - x_3 = -1 - 3 = -4
x5=1x4=1(4)=5x_5 = 1 - x_4 = 1 - (-4) = 5
x6=1x5=15=6x_6 = -1 - x_5 = -1 - 5 = -6
B5B_5yy 座標は x52(1)5x5=52(1)5=25+5=30x_5^2 - (-1)^5 x_5 = 5^2 - (-1) \cdot 5 = 25 + 5 = 30 なので、B5B_5 の座標は (0,30)(0, 30) です。

3. 最終的な答え

B5 の座標は (0, 30) です。

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