第10項が-14、第30項が66である等差数列において、初項から第何項までの和が初めて正になるかを求める問題です。

代数学等差数列数列の和不等式
2025/5/18

1. 問題の内容

第10項が-14、第30項が66である等差数列において、初項から第何項までの和が初めて正になるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、等差数列の一般項を an=a+(n1)da_n = a + (n-1)d とおきます。ここで、aa は初項、dd は公差です。問題文より、以下の2つの式が成り立ちます。
a10=a+9d=14a_{10} = a + 9d = -14
a30=a+29d=66a_{30} = a + 29d = 66
これらの式を連立させて解き、aadd を求めます。
第2の式から第1の式を引くと、
20d=8020d = 80
d=4d = 4
d=4d=4を最初の式に代入すると、
a+9(4)=14a + 9(4) = -14
a+36=14a + 36 = -14
a=50a = -50
したがって、初項 a=50a = -50、公差 d=4d = 4 であることがわかりました。
次に、初項から第n項までの和 SnS_n を求めます。等差数列の和の公式は、
Sn=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2} (2a + (n-1)d)
これに a=50a = -50d=4d = 4 を代入すると、
Sn=n2(2(50)+(n1)4)S_n = \frac{n}{2} (2(-50) + (n-1)4)
Sn=n2(100+4n4)S_n = \frac{n}{2} (-100 + 4n - 4)
Sn=n2(4n104)S_n = \frac{n}{2} (4n - 104)
Sn=n(2n52)S_n = n(2n - 52)
Sn=2n252nS_n = 2n^2 - 52n
Sn>0S_n > 0 となる最小の nn を求めます。
2n252n>02n^2 - 52n > 0
2n(n26)>02n(n - 26) > 0
n>0n>0 より、
n26>0n - 26 > 0
n>26n > 26
nn は自然数なので、SnS_n が初めて正となるのは n=27n = 27 のときです。

3. 最終的な答え

27項

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