与えられた式 $(x+y+1)(x+y-1)(x-y+1)(x-y-1)$ を展開して簡単にしてください。

代数学式の展開因数分解多項式
2025/5/18

1. 問題の内容

与えられた式 (x+y+1)(x+y1)(xy+1)(xy1)(x+y+1)(x+y-1)(x-y+1)(x-y-1) を展開して簡単にしてください。

2. 解き方の手順

まず、(x+y+1)(x+y1)(x+y+1)(x+y-1)(xy+1)(xy1)(x-y+1)(x-y-1) をそれぞれ計算します。
(x+y+1)(x+y1)(x+y+1)(x+y-1) について、 x+y=Ax+y = A とおくと、
(A+1)(A1)=A21(A+1)(A-1) = A^2 - 1 となります。
よって、
(x+y+1)(x+y1)=(x+y)21=x2+2xy+y21(x+y+1)(x+y-1) = (x+y)^2 - 1 = x^2 + 2xy + y^2 - 1
(xy+1)(xy1)(x-y+1)(x-y-1) について、xy=Bx-y = B とおくと、
(B+1)(B1)=B21(B+1)(B-1) = B^2 - 1 となります。
よって、
(xy+1)(xy1)=(xy)21=x22xy+y21(x-y+1)(x-y-1) = (x-y)^2 - 1 = x^2 - 2xy + y^2 - 1
したがって、元の式は次のようになります。
(x2+2xy+y21)(x22xy+y21)(x^2 + 2xy + y^2 - 1)(x^2 - 2xy + y^2 - 1)
ここで、 x2+y21=Cx^2+y^2-1 = C とおくと、
(C+2xy)(C2xy)=C2(2xy)2=C24x2y2(C+2xy)(C-2xy) = C^2 - (2xy)^2 = C^2 - 4x^2y^2
よって、
(x2+2xy+y21)(x22xy+y21)=(x2+y21)24x2y2(x^2 + 2xy + y^2 - 1)(x^2 - 2xy + y^2 - 1) = (x^2 + y^2 - 1)^2 - 4x^2y^2
(x2+y21)2=(x2+y2)22(x2+y2)+1=x4+2x2y2+y42x22y2+1(x^2+y^2-1)^2 = (x^2+y^2)^2 - 2(x^2+y^2) + 1 = x^4 + 2x^2y^2 + y^4 - 2x^2 - 2y^2 + 1
したがって、
(x2+y21)24x2y2=x4+2x2y2+y42x22y2+14x2y2=x42x2y2+y42x22y2+1(x^2 + y^2 - 1)^2 - 4x^2y^2 = x^4 + 2x^2y^2 + y^4 - 2x^2 - 2y^2 + 1 - 4x^2y^2 = x^4 - 2x^2y^2 + y^4 - 2x^2 - 2y^2 + 1
x42x2y2+y4=(x2y2)2x^4 - 2x^2y^2 + y^4 = (x^2 - y^2)^2 なので、
(x2y2)22(x2+y2)+1(x^2 - y^2)^2 - 2(x^2 + y^2) + 1

3. 最終的な答え

x42x2y2+y42x22y2+1=(x2y2)22(x2+y2)+1x^4 - 2x^2y^2 + y^4 - 2x^2 - 2y^2 + 1 = (x^2-y^2)^2 - 2(x^2+y^2) + 1

「代数学」の関連問題

数列$\{a_n\}$の初項から第$n$項までの和$S_n$が、$S_n = n^3 - 40n^2 + 80n$ ($n = 1, 2, 3, \dots$) で表されるとき、$a_1$と$a_n$...

数列一般項
2025/5/18

2次関数のグラフが、3点$(1, 0), (2, 1), (-1, 10)$を通る。このとき、この2次関数を求めよ。

二次関数グラフ方程式連立方程式
2025/5/18

数列 $\{a_n\}$ が $a_1 = 5$ および漸化式 $na_{n+1} = (n+1)a_n + 2$ で定義されるとき、一般項 $a_n$ を求める。

数列漸化式一般項
2025/5/18

(1) 次の和を求めよ。 (ア) $1 + 2 + 2^2 + \dots + 2^{n-1}$ (イ) $5^2 + 6^2 + 7^2 + \dots + 20^2$ (2) $\sum_{k=1...

数列等比数列シグマ和の公式
2025/5/18

以下の2つの条件を満たす2次関数を求める問題です。 1) 頂点が $(2, 3)$ で、点 $(5, -6)$ を通る。 2) 軸が直線 $x = -2$ で、2点 $(2, -1)$, $(-8, ...

二次関数頂点連立方程式展開
2025/5/18

(1) 内積空間$V$において、零ベクトルでないベクトル$u_1, u_2, ..., u_r$が互いに直交するならば、1次独立であることを示す。 (2) (1)の逆が成り立つかどうかを判断し、成り立...

線形代数内積空間直交1次独立ベクトルノルム
2025/5/18

(1) 第2項が12, 第5項が768である等比数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める。 (2) 初項が3, 公比が2の等比数列の初項から第10項までの和を求める。

等比数列数列一般項和の公式
2025/5/18

与えられた複素数 $z$ に関する方程式を満たす点 $z$ 全体がどのような図形になるかを求める問題です。方程式は全部で4つあります。 (1) $|z-3| = 1$ (2) $|z+2i| = 2$...

複素数絶対値直線複素平面
2025/5/18

次の点を表す複素数を求める問題です。 (1) 2点 $A(-2+5i)$, $B(6-9i)$ を結ぶ線分 $AB$ の中点 (2) 2点 $A(1-i)$, $B(4+3i)$ を結ぶ線分 $AB$...

複素数複素平面線分中点内分点外分点重心
2025/5/18

$\frac{2}{3^n}n$ と $(\frac{2}{3})^n$ は何か違うか、という問題です。

指数分数比較不等式
2025/5/18