1. 問題の内容
与えられた8つの命題について、その真偽を判定し、偽である場合は反例を挙げる。
2. 解き方の手順
各命題について、真偽を検討し、必要に応じて反例を考える。
(1) 4の倍数は偶数である。
4の倍数は (は整数)と表せる。これは と書けるので、偶数である。したがって、命題は真である。
(2) 3の倍数は奇数である。
3の倍数は (は整数)と表せる。 のとき は偶数である。したがって、命題は偽であり、反例は 。
(3) 正方形は長方形である。
長方形は向かい合う辺が平行で長さが等しく、すべての内角が直角である四角形である。正方形は、長方形の条件を満たし、さらに4つの辺の長さが等しい四角形である。したがって、命題は真である。
(4) 三角形の内角の和は180°以下である。
三角形の内角の和は常に である。したがって、命題は偽である。例えばどんな三角形でも、内角の和は であり、 以下ではないので反例となる。
(5) ならば である。
は と の共通部分であり、 は と の和集合である。 に含まれる要素は、 にも にも含まれる。したがって、 にも含まれる。命題は真である。
(6) ならば である。
に含まれる要素は、 に含まれるか、 に含まれるか、またはその両方に含まれる。しかし、 に含まれるためには、 と の両方に含まれなければならない。したがって、命題は偽である。反例として、、のとき、、。 だが、。
(7) ならば である。
のとき、 である。したがって、命題は真である。
(8) ならば である。
を満たす は または である。したがって、命題は偽である。反例は 。
3. 最終的な答え
(1) 真
(2) 偽、反例:6
(3) 真
(4) 偽、反例:任意の三角形
(5) 真
(6) 偽、反例:、のとき、
(7) 真
(8) 偽、反例:-1