円 $x^2 + y^2 = 50$ の接線が、以下の条件を満たすとき、その接線の方程式と接点の座標を求める問題です。 (1) 直線 $x + y = 1$ に平行 (2) 直線 $7x + y = -2$ に垂直

幾何学接線傾き判別式
2025/5/18

1. 問題の内容

x2+y2=50x^2 + y^2 = 50 の接線が、以下の条件を満たすとき、その接線の方程式と接点の座標を求める問題です。
(1) 直線 x+y=1x + y = 1 に平行
(2) 直線 7x+y=27x + y = -2 に垂直

2. 解き方の手順

(1) 直線 x+y=1x + y = 1 に平行な接線について
* 平行な直線の傾きは等しいので、求める接線の傾きは x+y=1x + y = 1 から y=x+1y = -x + 1 と変形して、1-1 であることがわかります。
* よって、求める接線の方程式は、y=x+ky = -x + k とおくことができます。
* これを x2+y2=50x^2 + y^2 = 50 に代入して、x2+(x+k)2=50x^2 + (-x + k)^2 = 50 を得ます。
* 展開して整理すると、2x22kx+k250=02x^2 - 2kx + k^2 - 50 = 0 となります。
* この2次方程式が重解を持つ条件(判別式 D=0D = 0)を考えます。
D/4=(k)22(k250)=k22k2+100=k2+100=0D/4 = (-k)^2 - 2(k^2 - 50) = k^2 - 2k^2 + 100 = -k^2 + 100 = 0
* よって、k2=100k^2 = 100 より k=±10k = \pm 10 となります。
* 接線の方程式は y=x±10y = -x \pm 10 となります。
* 2x22kx+k250=02x^2 - 2kx + k^2 - 50 = 0k=±10k = \pm 10 を代入して、xx を求めます。
* k=10k = 10 のとき、2x220x+50=02x^2 - 20x + 50 = 0 より x210x+25=0x^2 - 10x + 25 = 0 つまり (x5)2=0(x - 5)^2 = 0 より x=5x = 5。このとき、y=5+10=5y = -5 + 10 = 5。接点は (5,5)(5, 5)
* k=10k = -10 のとき、2x2+20x+50=02x^2 + 20x + 50 = 0 より x2+10x+25=0x^2 + 10x + 25 = 0 つまり (x+5)2=0(x + 5)^2 = 0 より x=5x = -5。このとき、y=(5)10=5y = -(-5) - 10 = -5。接点は (5,5)(-5, -5)
(2) 直線 7x+y=27x + y = -2 に垂直な接線について
* 垂直な直線の傾きの積は 1-1 なので、求める接線の傾きは、7x+y=27x + y = -2 から y=7x2y = -7x - 2 と変形して、7-7 の逆数の符号を変えたもの、つまり 17\frac{1}{7} であることがわかります。
* よって、求める接線の方程式は、y=17x+ky = \frac{1}{7}x + k とおくことができます。
* これを x2+y2=50x^2 + y^2 = 50 に代入して、x2+(17x+k)2=50x^2 + (\frac{1}{7}x + k)^2 = 50 を得ます。
* 展開して整理すると、x2+149x2+27kx+k2=50x^2 + \frac{1}{49}x^2 + \frac{2}{7}kx + k^2 = 50 より 5049x2+27kx+k250=0\frac{50}{49}x^2 + \frac{2}{7}kx + k^2 - 50 = 0
* 両辺を 4949 倍して整理すると、50x2+14kx+49(k250)=050x^2 + 14kx + 49(k^2 - 50) = 0 となります。
* この2次方程式が重解を持つ条件(判別式 D=0D = 0)を考えます。
D/4=(7k)25049(k250)=49k25049k2+50249=49(k250k2+2500)=49(49k2+2500)=0D/4 = (7k)^2 - 50 \cdot 49(k^2 - 50) = 49k^2 - 50 \cdot 49k^2 + 50^2 \cdot 49 = 49(k^2 - 50k^2 + 2500) = 49(-49k^2 + 2500) = 0
* 49k2+2500=0-49k^2 + 2500 = 0 より 49k2=250049k^2 = 2500 よって k2=250049k^2 = \frac{2500}{49} より k=±507k = \pm \frac{50}{7} となります。
* 接線の方程式は y=17x±507y = \frac{1}{7}x \pm \frac{50}{7} となります。
* 50x2+14kx+49(k250)=050x^2 + 14kx + 49(k^2 - 50) = 0k=±507k = \pm \frac{50}{7} を代入して、xx を求めます。
* k=507k = \frac{50}{7} のとき、50x2+14(507)x+49(25004950)=50x2+100x+49(2500/492450/49)=50x2+100x+49(50/49)=50x2+100x+50=050x^2 + 14(\frac{50}{7})x + 49(\frac{2500}{49} - 50) = 50x^2 + 100x + 49(2500/49 - 2450/49) = 50x^2 + 100x + 49(50/49) = 50x^2 + 100x + 50 = 0 より x2+2x+1=0x^2 + 2x + 1 = 0 つまり (x+1)2=0(x + 1)^2 = 0 より x=1x = -1。このとき、y=17(1)+507=497=7y = \frac{1}{7}(-1) + \frac{50}{7} = \frac{49}{7} = 7。接点は (1,7)(-1, 7)
* k=507k = -\frac{50}{7} のとき、50x2+14(507)x+49(25004950)=50x2100x+50=050x^2 + 14(-\frac{50}{7})x + 49(\frac{2500}{49} - 50) = 50x^2 - 100x + 50 = 0 より x22x+1=0x^2 - 2x + 1 = 0 つまり (x1)2=0(x - 1)^2 = 0 より x=1x = 1。このとき、y=17(1)507=497=7y = \frac{1}{7}(1) - \frac{50}{7} = -\frac{49}{7} = -7。接点は (1,7)(1, -7)

3. 最終的な答え

(1) 直線 x+y=1x + y = 1 に平行な接線:
* 接線の方程式:y=x+10y = -x + 10 接点の座標:(5,5)(5, 5)
* 接線の方程式:y=x10y = -x - 10 接点の座標:(5,5)(-5, -5)
(2) 直線 7x+y=27x + y = -2 に垂直な接線:
* 接線の方程式:y=17x+507y = \frac{1}{7}x + \frac{50}{7} 接点の座標:(1,7)(-1, 7)
* 接線の方程式:y=17x507y = \frac{1}{7}x - \frac{50}{7} 接点の座標:(1,7)(1, -7)

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