円に内接する四角形ABCDにおいて、$AB=2$, $BC=4$, $CD=3$, $DA=2$である。 (1) 対角線$AC$の長さを求めよ。 (2) 四角形$ABCD$の面積$S$を求めよ。

幾何学四角形余弦定理面積
2025/5/18

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=2AB=2, BC=4BC=4, CD=3CD=3, DA=2DA=2である。
(1) 対角線ACACの長さを求めよ。
(2) 四角形ABCDABCDの面積SSを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 対角線ACACの長さ
円に内接する四角形ABCDABCDにおいて、B=θ\angle B = \thetaとおくと、D=180θ\angle D = 180^\circ - \thetaとなる。
ABC\triangle ABCにおいて、余弦定理より
AC2=AB2+BC22ABBCcosθAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2AB \cdot BC \cdot \cos \theta
AC2=22+42224cosθAC^2 = 2^2 + 4^2 - 2 \cdot 2 \cdot 4 \cdot \cos \theta
AC2=4+1616cosθAC^2 = 4 + 16 - 16 \cos \theta
AC2=2016cosθAC^2 = 20 - 16 \cos \theta ...(1)
ADC\triangle ADCにおいて、余弦定理より
AC2=AD2+CD22ADCDcos(180θ)AC^2 = AD^2 + CD^2 - 2AD \cdot CD \cdot \cos (180^\circ - \theta)
AC2=22+32223cos(180θ)AC^2 = 2^2 + 3^2 - 2 \cdot 2 \cdot 3 \cdot \cos (180^\circ - \theta)
AC2=4+912(cosθ)AC^2 = 4 + 9 - 12 (-\cos \theta)
AC2=13+12cosθAC^2 = 13 + 12 \cos \theta ...(2)
(1)と(2)より
2016cosθ=13+12cosθ20 - 16 \cos \theta = 13 + 12 \cos \theta
7=28cosθ7 = 28 \cos \theta
cosθ=728=14\cos \theta = \frac{7}{28} = \frac{1}{4}
(2)に代入して
AC2=13+1214=13+3=16AC^2 = 13 + 12 \cdot \frac{1}{4} = 13 + 3 = 16
AC=16=4AC = \sqrt{16} = 4
(2) 四角形ABCDABCDの面積SS
cosθ=14\cos \theta = \frac{1}{4}なので、sin2θ=1cos2θ=1(14)2=1116=1516\sin^2 \theta = 1 - \cos^2 \theta = 1 - (\frac{1}{4})^2 = 1 - \frac{1}{16} = \frac{15}{16}
sinθ=1516=154\sin \theta = \sqrt{\frac{15}{16}} = \frac{\sqrt{15}}{4}
四角形ABCDABCDの面積SSは、ABC\triangle ABCADC\triangle ADCの面積の和である。
S=12ABBCsinθ+12ADCDsin(180θ)S = \frac{1}{2} AB \cdot BC \cdot \sin \theta + \frac{1}{2} AD \cdot CD \cdot \sin (180^\circ - \theta)
S=1224154+1223154S = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 4 \cdot \frac{\sqrt{15}}{4} + \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 3 \cdot \frac{\sqrt{15}}{4}
S=21542+3154S = 2 \cdot \frac{\sqrt{15}}{4} \cdot 2 + 3 \cdot \frac{\sqrt{15}}{4}
S=15+3154=415+3154=7154S = \sqrt{15} + \frac{3 \sqrt{15}}{4} = \frac{4 \sqrt{15} + 3 \sqrt{15}}{4} = \frac{7 \sqrt{15}}{4}

3. 最終的な答え

(1) AC=4AC = 4
(2) S=7154S = \frac{7\sqrt{15}}{4}

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