平行四辺形ABCDにおいて、対角線BDの中点をE、辺ADを3:2に内分する点をFとする。$\vec{AB} = \vec{b}, \vec{AD} = \vec{d}$とするとき、以下の問いに答えよ。 (1) $\triangle$BCDの重心をGとするとき、$\vec{AG}$を$\vec{b}, \vec{d}$で表せ。 (2) 直線AEと直線BFの交点をSとするとき、$\vec{AS}$を$\vec{b}, \vec{d}$で表せ。

幾何学ベクトル平行四辺形重心内分点
2025/5/18

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、対角線BDの中点をE、辺ADを3:2に内分する点をFとする。AB=b,AD=d\vec{AB} = \vec{b}, \vec{AD} = \vec{d}とするとき、以下の問いに答えよ。
(1) \triangleBCDの重心をGとするとき、AG\vec{AG}b,d\vec{b}, \vec{d}で表せ。
(2) 直線AEと直線BFの交点をSとするとき、AS\vec{AS}b,d\vec{b}, \vec{d}で表せ。

2. 解き方の手順

(1) \triangleBCDの重心Gについて、位置ベクトルの定義より
AG=AB+AC+AD3\vec{AG} = \frac{\vec{AB}+\vec{AC}+\vec{AD}}{3}
平行四辺形の性質より、AC=AB+AD=b+d\vec{AC} = \vec{AB} + \vec{AD} = \vec{b} + \vec{d}であるから、
AG=b+(b+d)+d3=2b+2d3=23b+23d\vec{AG} = \frac{\vec{b} + (\vec{b} + \vec{d}) + \vec{d}}{3} = \frac{2\vec{b} + 2\vec{d}}{3} = \frac{2}{3}\vec{b} + \frac{2}{3}\vec{d}
(2) 点Sは直線AE上にあるので、実数ssを用いて、
AS=sAE\vec{AS} = s\vec{AE} と表せる。
AE=12(AB+AD)=12(b+d)\vec{AE} = \frac{1}{2}(\vec{AB} + \vec{AD}) = \frac{1}{2}(\vec{b} + \vec{d})より、
AS=s2b+s2d\vec{AS} = \frac{s}{2}\vec{b} + \frac{s}{2}\vec{d} ...(1)
点Sは直線BF上にあるので、実数ttを用いて、
AS=AB+tBF\vec{AS} = \vec{AB} + t\vec{BF}と表せる。
AF=35AD=35d\vec{AF} = \frac{3}{5}\vec{AD} = \frac{3}{5}\vec{d}より、
BF=AFAB=35db\vec{BF} = \vec{AF} - \vec{AB} = \frac{3}{5}\vec{d} - \vec{b}
AS=b+t(35db)=(1t)b+3t5d\vec{AS} = \vec{b} + t(\frac{3}{5}\vec{d} - \vec{b}) = (1-t)\vec{b} + \frac{3t}{5}\vec{d} ...(2)
(1), (2)より、b,d\vec{b}, \vec{d}は一次独立なので、
s2=1t\frac{s}{2} = 1 - t
s2=3t5\frac{s}{2} = \frac{3t}{5}
これを解くと、t=58t = \frac{5}{8}, s=34s = \frac{3}{4}
したがって、AS=38b+38d\vec{AS} = \frac{3}{8}\vec{b} + \frac{3}{8}\vec{d}

3. 最終的な答え

(1) AG=23b+23d\vec{AG} = \frac{2}{3}\vec{b} + \frac{2}{3}\vec{d}
(2) AS=38b+38d\vec{AS} = \frac{3}{8}\vec{b} + \frac{3}{8}\vec{d}

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