ニュートン・ラプソン法を用いて、方程式 $x^3 + x^2 - 1 = 0$ の近似解 $x_1$ と $x_2$ を初期値 $x_0 = 1$ として求めよ。

解析学ニュートン・ラプソン法数値計算方程式の近似解微分
2025/5/19

1. 問題の内容

ニュートン・ラプソン法を用いて、方程式 x3+x21=0x^3 + x^2 - 1 = 0 の近似解 x1x_1x2x_2 を初期値 x0=1x_0 = 1 として求めよ。

2. 解き方の手順

ニュートン・ラプソン法は、以下の漸化式で与えられます。
xn+1=xnf(xn)f(xn)x_{n+1} = x_n - \frac{f(x_n)}{f'(x_n)}
ここで、f(x)=x3+x21f(x) = x^3 + x^2 - 1 です。まず、f(x)f'(x) を計算します。
f(x)=3x2+2xf'(x) = 3x^2 + 2x
したがって、ニュートン・ラプソン法の漸化式は次のようになります。
xn+1=xnxn3+xn213xn2+2xnx_{n+1} = x_n - \frac{x_n^3 + x_n^2 - 1}{3x_n^2 + 2x_n}
初期値 x0=1x_0 = 1 から始めて、x1x_1x2x_2 を計算します。
x1=x0x03+x0213x02+2x0=113+1213(1)2+2(1)=115=45=0.8x_1 = x_0 - \frac{x_0^3 + x_0^2 - 1}{3x_0^2 + 2x_0} = 1 - \frac{1^3 + 1^2 - 1}{3(1)^2 + 2(1)} = 1 - \frac{1}{5} = \frac{4}{5} = 0.8
次に、x2x_2 を計算します。
x2=x1x13+x1213x12+2x1=0.8(0.8)3+(0.8)213(0.8)2+2(0.8)=0.80.512+0.6411.92+1.6=0.80.1523.520.80.043180.75682x_2 = x_1 - \frac{x_1^3 + x_1^2 - 1}{3x_1^2 + 2x_1} = 0.8 - \frac{(0.8)^3 + (0.8)^2 - 1}{3(0.8)^2 + 2(0.8)} = 0.8 - \frac{0.512 + 0.64 - 1}{1.92 + 1.6} = 0.8 - \frac{0.152}{3.52} \approx 0.8 - 0.04318 \approx 0.75682

3. 最終的な答え

x1=0.8x_1 = 0.8
x20.75682x_2 \approx 0.75682

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