逆行列を求めるには、掃き出し法または余因子行列を用いる方法があります。ここでは掃き出し法を用いて解きます。
ステップ1:拡大行列を作成する。
与えられた行列Aと単位行列を並べて、拡大行列 [A∣I] を作成します。 [A∣I]=121230011∣∣∣100010001 ステップ2:行基本変形を行う。
左側の行列Aを単位行列に変形するように行基本変形を行います。
- 2行目から1行目の2倍を引きます (R2→R2−2R1) - 3行目から1行目を引きます (R3→R3−R1) 1002−1−2011∣∣∣1−2−1010001 - 2行目を-1倍します (R2→−R2) 10021−20−11∣∣∣12−10−10001 - 1行目から2行目の2倍を引きます (R1→R1−2R2) - 3行目に2行目の2倍を加えます (R3→R3+2R2) 1000102−1−1∣∣∣−3232−1−2001 - 3行目を-1倍します (R3→−R3) 1000102−11∣∣∣−32−32−1200−1 - 1行目から3行目の2倍を引きます (R1→R1−2R3) - 2行目に3行目を加えます (R2→R2+R3) 100010001∣∣∣3−1−3−2122−1−1 ステップ3:逆行列を得る。
左側が単位行列になったとき、右側にある行列が逆行列 A−1 となります。