高さ50mの塔が立っている地点Hと同じ標高の地点Aから、塔の先端Pを見た角度が30°であった。また、Hと同じ標高の地点BからPを見た角度が45°で、∠BHA=30°であった。2地点A, B間の距離を求めよ。

幾何学三角比余弦定理空間図形角度
2025/5/19

1. 問題の内容

高さ50mの塔が立っている地点Hと同じ標高の地点Aから、塔の先端Pを見た角度が30°であった。また、Hと同じ標高の地点BからPを見た角度が45°で、∠BHA=30°であった。2地点A, B間の距離を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、PHの長さを求めます。
地点AからPを見た角度が30°なので、tan30=PHAH\tan 30^\circ = \frac{PH}{AH}となります。
tan30=13\tan 30^\circ = \frac{1}{\sqrt{3}}なので、
13=50AH\frac{1}{\sqrt{3}} = \frac{50}{AH}
AH=503AH = 50\sqrt{3}
次に、地点BからPを見た角度が45°なので、tan45=PHBH\tan 45^\circ = \frac{PH}{BH}となります。
tan45=1\tan 45^\circ = 1なので、
1=50BH1 = \frac{50}{BH}
BH=50BH = 50
三角形ABHにおいて、余弦定理を用います。
AB2=AH2+BH22AHBHcosBHAAB^2 = AH^2 + BH^2 - 2 \cdot AH \cdot BH \cdot \cos \angle BHA
AB2=(503)2+502250350cos30AB^2 = (50\sqrt{3})^2 + 50^2 - 2 \cdot 50\sqrt{3} \cdot 50 \cdot \cos 30^\circ
AB2=5023+5022502332AB^2 = 50^2 \cdot 3 + 50^2 - 2 \cdot 50^2\sqrt{3} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}
AB2=5023+5025023AB^2 = 50^2 \cdot 3 + 50^2 - 50^2 \cdot 3
AB2=502AB^2 = 50^2
AB=50AB = 50

3. 最終的な答え

50

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