以下の3つの命題について、条件がそれぞれ必要条件、十分条件、必要十分条件、またはそれらのいずれでもないかを判定する問題です。 (1) $x=3$ であることは $x^2=9$ であるための条件 (2) $a>b$ であることは $a^2>b^2$ であるための条件 (3) $a^2-3ab+2b^2+3a-3b=0$ であることは $a-2b+3=0$ であるための条件 ただし、$a, b$ は実数とします。

代数学命題必要条件十分条件因数分解二次方程式不等式
2025/5/19

1. 問題の内容

以下の3つの命題について、条件がそれぞれ必要条件、十分条件、必要十分条件、またはそれらのいずれでもないかを判定する問題です。
(1) x=3x=3 であることは x2=9x^2=9 であるための条件
(2) a>ba>b であることは a2>b2a^2>b^2 であるための条件
(3) a23ab+2b2+3a3b=0a^2-3ab+2b^2+3a-3b=0 であることは a2b+3=0a-2b+3=0 であるための条件
ただし、a,ba, b は実数とします。

2. 解き方の手順

(1) x=3x=3 ならば x2=9x^2=9 は真です。しかし、x2=9x^2=9 ならば x=3x=3 または x=3x=-3 です。したがって、x=3x=3x2=9x^2=9 であるための十分条件ではあるが必要条件ではありません。
よって、(b)
(2) a>ba>b ならば a2>b2a^2>b^2 が成り立つとは限りません。例えば、a=0,b=1a=0, b=-1 のとき、a>ba>b ですが、a2=0,b2=1a^2=0, b^2=1 なので、a2<b2a^2 < b^2 となります。したがって、a>ba>ba2>b2a^2>b^2 であるための十分条件ではありません。逆に、a2>b2a^2>b^2 ならば a>ba>b が成り立つとは限りません。例えば、a=1,b=2a=-1, b=-2 のとき、a2=1,b2=4a^2=1, b^2=4 なので、a2<b2a^2 < b^2 です。したがって、a2>b2a^2>b^2a>ba>b であるための必要条件ではありません。
よって、(d)
(3) a23ab+2b2+3a3b=0a^2-3ab+2b^2+3a-3b=0 を因数分解すると、
a23ab+2b2+3a3b=(ab)(a2b)+3(ab)=(ab)(a2b+3)=0a^2 - 3ab + 2b^2 + 3a - 3b = (a-b)(a-2b) + 3(a-b) = (a-b)(a-2b+3) = 0
したがって、a23ab+2b2+3a3b=0a^2-3ab+2b^2+3a-3b=0 は、ab=0a-b=0 または a2b+3=0a-2b+3=0 を意味します。
a2b+3=0a-2b+3=0 ならば a23ab+2b2+3a3b=0a^2-3ab+2b^2+3a-3b=0 は真です。
しかし、a23ab+2b2+3a3b=0a^2-3ab+2b^2+3a-3b=0ab=0a-b=0 または a2b+3=0a-2b+3=0 を意味するので、a23ab+2b2+3a3b=0a^2-3ab+2b^2+3a-3b=0 ならば a2b+3=0a-2b+3=0 が必ずしも真ではありません。
したがって、a23ab+2b2+3a3b=0a^2-3ab+2b^2+3a-3b=0a2b+3=0a-2b+3=0 であるための必要条件ではあるが、十分条件ではありません。
よって、(a)

3. 最終的な答え

ア: (b)
イ: (d)
ウ: (a)

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