2次方程式 $x^2 + mx + 1 = 0$ の2つの解を$\alpha, \beta$とするとき、以下の問いに答えます。 (1) $\alpha-3, \beta-3$ を解とする2次方程式を1つ求めます。 (2) $\alpha, \beta$ がともに3より小さくなるような定数 $m$ の値の範囲を求めます。

代数学二次方程式解と係数の関係判別式不等式
2025/5/19

1. 問題の内容

2次方程式 x2+mx+1=0x^2 + mx + 1 = 0 の2つの解をα,β\alpha, \betaとするとき、以下の問いに答えます。
(1) α3,β3\alpha-3, \beta-3 を解とする2次方程式を1つ求めます。
(2) α,β\alpha, \beta がともに3より小さくなるような定数 mm の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1) α3\alpha - 3β3\beta - 3を解とする2次方程式を求める。
解と係数の関係から、α+β=m\alpha + \beta = -m かつ αβ=1\alpha \beta = 1 である。
α3\alpha - 3β3\beta - 3 を解とする2次方程式は、
(x(α3))(x(β3))=0(x - (\alpha - 3))(x - (\beta - 3)) = 0
x2(α3+β3)x+(α3)(β3)=0x^2 - (\alpha - 3 + \beta - 3)x + (\alpha - 3)(\beta - 3) = 0
x2(α+β6)x+αβ3(α+β)+9=0x^2 - (\alpha + \beta - 6)x + \alpha \beta - 3(\alpha + \beta) + 9 = 0
x2(m6)x+13(m)+9=0x^2 - (-m - 6)x + 1 - 3(-m) + 9 = 0
x2+(m+6)x+3m+10=0x^2 + (m + 6)x + 3m + 10 = 0
これが求める2次方程式の一つである。
(2) α,β\alpha, \beta がともに3より小さくなるような mm の値の範囲を求める。
α<3\alpha < 3 かつ β<3\beta < 3 ということは、α3<0\alpha - 3 < 0 かつ β3<0\beta - 3 < 0 ということである。
f(x)=x2+mx+1f(x) = x^2 + mx + 1 とすると、
条件は
(i) f(3)>0f(3) > 0
(ii) 判別式 D=m240D = m^2 - 4 \ge 0
(iii) 軸 x=m2<3x = -\frac{m}{2} < 3
の3つである。
(i) f(3)=32+3m+1=3m+10>0f(3) = 3^2 + 3m + 1 = 3m + 10 > 0
3m>103m > -10
m>103m > -\frac{10}{3}
(ii) m240m^2 - 4 \ge 0
(m2)(m+2)0(m - 2)(m + 2) \ge 0
m2m \le -2 または m2m \ge 2
(iii) m2<3-\frac{m}{2} < 3
m<6-m < 6
m>6m > -6
(i), (ii), (iii) を満たす mm の範囲を求める。
103<m2-\frac{10}{3} < m \le -2 または m2m \ge 2
かつ m>6m > -6
したがって、103<m2-\frac{10}{3} < m \le -2 または m2m \ge 2

3. 最終的な答え

(1) x2+(m+6)x+3m+10=0x^2 + (m + 6)x + 3m + 10 = 0
(2) 103<m2-\frac{10}{3} < m \le -2 または m2m \ge 2

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