2次関数 $f(x) = x^2 + ax + b$ のグラフがx軸と異なる2点 $(t-1, 0)$ と $(t+1, 0)$ で交わるとき、以下の問いに答えます。 (1) $a$ と $b$ をそれぞれ $t$ を用いて表します。 (2) $1 \le x \le 2$ における $f(x)$ の最小値を $m(t)$ とするとき、$m(t)$ を求め、 $y=m(t)$ のグラフを描きます。 (3) (2)で求めた $m(t)$ を用いて、すべての実数 $t$ に対して不等式 $m(t) > t + k$ が成り立つような実数定数 $k$ の値の範囲を求めます。
2025/5/19
1. 問題の内容
2次関数 のグラフがx軸と異なる2点 と で交わるとき、以下の問いに答えます。
(1) と をそれぞれ を用いて表します。
(2) における の最小値を とするとき、 を求め、 のグラフを描きます。
(3) (2)で求めた を用いて、すべての実数 に対して不等式 が成り立つような実数定数 の値の範囲を求めます。
2. 解き方の手順
(1) のグラフが と を通ることから、
この2式から と を で表します。
(2)
軸は です。
における の最小値 を考えます。
(i) のとき、 は区間で単調減少なので、 で最小値をとります。
(ii) のとき、 で最小値をとります。
(iii) のとき、 は区間で単調増加なので、 で最小値をとります。
よって、
$m(t) = \begin{cases}
t^2 - 2t & (t < 1) \\
-1 & (1 \le t \le 2) \\
t^2 - 4t + 3 & (t > 2)
\end{cases}$
のグラフは、上記の3つの場合に分けて描きます。
(3) がすべての で成り立つための の範囲を求めます。
(i) のとき、、つまり
判別式 より、
この条件を満たすすべての に対して が成り立つ必要があります。
とすると、 より
(ii) のとき、、つまり
は で減少するので、
(iii) のとき、、つまり
判別式 より
とすると、 で が成り立つ必要があり、 で より
以上より、
3. 最終的な答え
(1) ,
(2) $m(t) = \begin{cases}
t^2 - 2t & (t < 1) \\
-1 & (1 \le t \le 2) \\
t^2 - 4t + 3 & (t > 2)
\end{cases}$
(3)