初速度 $10 \text{ m/s}$ で A 点から右向きに動き出した物体が、等加速度直線運動をして 10 秒後に A 点の左方 30 m の点に達した。このときの加速度と 10 秒間に動いた距離を求める問題。

応用数学等加速度運動物理運動方程式変位加速度距離
2025/5/19

1. 問題の内容

初速度 10 m/s10 \text{ m/s} で A 点から右向きに動き出した物体が、等加速度直線運動をして 10 秒後に A 点の左方 30 m の点に達した。このときの加速度と 10 秒間に動いた距離を求める問題。

2. 解き方の手順

まず、変位を考えます。A 点を原点とすると、10 秒後の位置は -30 m です。
等加速度直線運動の公式
x=v0t+12at2x = v_0 t + \frac{1}{2}at^2
を利用します。ここで、xx は変位、v0v_0 は初速度、tt は時間、aa は加速度です。
与えられた値を代入すると
30=10×10+12a×102-30 = 10 \times 10 + \frac{1}{2} a \times 10^2
30=100+50a-30 = 100 + 50a
50a=13050a = -130
a=13050=2.6 m/s2a = -\frac{130}{50} = -2.6 \text{ m/s}^2
加速度は 2.6 m/s2-2.6 \text{ m/s}^2 です。
次に、10 秒間に動いた距離を求めます。これは、速度が 0 になるまでの時間と、その後逆向きに動き出す距離を考慮する必要があります。
速度が 0 になるまでの時間 t0t_0
v=v0+atv = v_0 + at より
0=10+(2.6)t00 = 10 + (-2.6)t_0
t0=102.63.85 st_0 = \frac{10}{2.6} \approx 3.85 \text{ s}
この時までに進んだ距離 x0x_0
x0=v0t0+12at02=10(3.85)+12(2.6)(3.85)2=38.51.3(14.82)=38.519.27=19.23 mx_0 = v_0t_0 + \frac{1}{2}at_0^2 = 10(3.85) + \frac{1}{2}(-2.6)(3.85)^2 = 38.5 - 1.3(14.82) = 38.5 - 19.27 = 19.23 \text{ m}
残りの時間 t1=10t0=103.85=6.15 st_1 = 10 - t_0 = 10 - 3.85 = 6.15 \text{ s} で逆向きに進んだ距離 x1x_1
x1=0×t1+12(2.6)(6.15)2=1.3(37.82)=49.166 mx_1 = 0 \times t_1 + \frac{1}{2} (2.6) (6.15)^2 = 1.3 (37.82) = 49.166 \text{ m}
したがって、10 秒間に動いた距離は x0+x1=19.23+49.166=68.39668.4 mx_0 + x_1 = 19.23 + 49.166 = 68.396 \approx 68.4 \text{ m}

3. 最終的な答え

加速度: 2.6 m/s2-2.6 \text{ m/s}^2
10秒間に動いた距離: 68.4 m68.4 \text{ m}

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