長さ1.5m、断面積30mm²の鋼線に、引張荷重1500Nを加えたときの伸びの長さと引張応力を求めよ。ただし、鋼材のヤング率Eは206GPaとする。

応用数学材料力学応力ひずみヤング率単位換算
2025/5/19

1. 問題の内容

長さ1.5m、断面積30mm²の鋼線に、引張荷重1500Nを加えたときの伸びの長さと引張応力を求めよ。ただし、鋼材のヤング率Eは206GPaとする。

2. 解き方の手順

まず、単位を揃える。
断面積をmm²からm²に変換する。
30mm2=30×106m230 mm^2 = 30 \times 10^{-6} m^2
ヤング率をGPaからPaに変換する。
206GPa=206×109Pa206 GPa = 206 \times 10^9 Pa
次に、引張応力を求める。引張応力σ\sigmaは、荷重Fを断面積Aで割ったものとして計算される。
σ=FA\sigma = \frac{F}{A}
F=1500NF = 1500 N
A=30×106m2A = 30 \times 10^{-6} m^2
σ=150030×106=50×106Pa=50MPa\sigma = \frac{1500}{30 \times 10^{-6}} = 50 \times 10^6 Pa = 50 MPa
次に、伸びの長さを求める。
ヤング率の定義式は、
E=σϵE = \frac{\sigma}{\epsilon}
ここで、ϵ\epsilonはひずみで、ϵ=ΔLL\epsilon = \frac{\Delta L}{L}と定義される。ΔL\Delta Lは伸び、Lは元の長さ。
したがって、
E=σΔLLE = \frac{\sigma}{\frac{\Delta L}{L}}
ΔL=σLE\Delta L = \frac{\sigma L}{E}
σ=50×106Pa\sigma = 50 \times 10^6 Pa
L=1.5mL = 1.5 m
E=206×109PaE = 206 \times 10^9 Pa
ΔL=50×106×1.5206×109=75×106206×109=75206×103=0.364×103m=0.364mm\Delta L = \frac{50 \times 10^6 \times 1.5}{206 \times 10^9} = \frac{75 \times 10^6}{206 \times 10^9} = \frac{75}{206} \times 10^{-3} = 0.364 \times 10^{-3} m = 0.364 mm

3. 最終的な答え

伸びの長さ:0.364mm
引張応力:50MPa

「応用数学」の関連問題

金属材料の抵抗率が与えられたとき、ヴィーデマン・フランツの法則を用いて、室温における熱伝導度を求める。

物理熱伝導電気抵抗ヴィーデマン・フランツの法則計算
2025/6/6

室温(300 K)におけるある金属材料の抵抗率が $1.7 \times 10^{-8} \ \Omega \cdot \text{m}$ であるとき、ヴィーデマン・フランツの法則を用いて、室温におけ...

物理熱伝導ヴィーデマン・フランツの法則電気抵抗率ローレンツ数
2025/6/6

Sを発射位置として、水平方向から45°の方向にボールを発射した場合と、30°の方向にボールを発射した場合の水平距離を比較し、その結果から言えることを選択肢から選ぶ問題です。

力学物理放物運動三角関数
2025/6/6

等温等積条件で平衡状態にある液体と気体の化学ポテンシャル$\mu_L$と$\mu_G$の関係を求める問題です。 ラグランジュの未定乗数法を使用します。

化学熱力学化学ポテンシャルラグランジュの未定乗数法
2025/6/6

等温等積条件で平衡状態にある液体と気体について、それぞれの化学ポテンシャル$\mu_L$と$\mu_G$の関係を求める問題です。

熱力学化学ポテンシャル相平衡ギブズエネルギー
2025/6/6

等温等積条件で平衡状態にある液体と気体について、それぞれの化学ポテンシャル $\mu_L$(液体)と $\mu_G$(気体)の間の関係を求める問題です。

熱力学化学ポテンシャル平衡状態ギブズエネルギー
2025/6/6

直径 $d = 30 \text{ mm}$、長さ $l = 500 \text{ mm}$ の円形断面軸の一端が固定されており、軸の中央から先端にかけて単位長さあたり $\tau = 300 \te...

材料力学ねじり積分断面二次極モーメント横弾性係数
2025/6/6

ベクトル $\mathbf{A} = \mathbf{i} + \mathbf{j} + 3\mathbf{k}$, $\mathbf{B} = \mathbf{i} - 2\mathbf{j} + ...

ベクトルベクトルの内積ベクトルの外積ラプラシアン
2025/6/6

直径 $d = 20 \text{ mm}$、長さ $l = 400 \text{ mm}$ の円形断面軸の一端が壁に固定されている。軸端に $T = 300 \text{ Nm}$ のトルクを作用さ...

力学材料力学ねじりトルク極断面二次モーメント横弾性係数単位変換
2025/6/6

ある船が川を $60 km$ 上るのに $5$ 時間、下るのに $3$ 時間かかった。このとき、以下の2つの問いに答える。 (1) この船の静水時の速さを求めなさい。 (2) この川の流れの速さを求め...

速度距離連立方程式文章問題
2025/6/6