直島さんが $a = b$ という等式を変形した結果、$1 = 2$ という結論に至った。変形過程には誤りがあるため、誤っている変形を全て選び、その理由を答える問題です。ただし、$a, b$ は実数で、$a \neq 0$ かつ $b \neq 0$ である。

代数学等式変形誤りの特定因数分解割り算
2025/5/19

1. 問題の内容

直島さんが a=ba = b という等式を変形した結果、1=21 = 2 という結論に至った。変形過程には誤りがあるため、誤っている変形を全て選び、その理由を答える問題です。ただし、a,ba, b は実数で、a0a \neq 0 かつ b0b \neq 0 である。

2. 解き方の手順

与えられた各ステップを吟味し、数学的に誤りがある箇所を特定します。
ステップ1: a=ba = b
ステップ2: ab=b2ab = b^2
両辺に bb を掛けているので、問題ありません。
ステップ3: aba2=b2a2ab - a^2 = b^2 - a^2
両辺から a2a^2 を引いているので、問題ありません。
ステップ4: aba2=(b+a)(ba)ab - a^2 = (b + a)(b - a)
左辺は a(ba)a(b-a) になるはずなので誤り。aba2=a(ba)ab - a^2=a(b-a)
右辺は因数分解で正しい。
ステップ5: a(ba)=(b+a)(ba)a(b - a) = (b + a)(b - a)
ステップ4の左辺が間違っているので、ここは修正して考えます。a(ba)=(b+a)(ba)a(b-a)=(b+a)(b-a)
ステップ6: a=b+aa = b + a
両辺を (ba)(b - a) で割っています。a=ba = b より ba=0b - a = 0 なので、0で割ることはできません。これが誤りです。
ステップ7: a=a+a=2aa = a + a = 2a
a=ba=bより、a=a+a=2aa=a+a=2aは正しい。
ステップ8: 1=21 = 2
両辺を aa で割っています。a0a\neq 0なので、割ることができ、誤りはありません。
しかし、これはa=b+aa=b+aが誤っていたため。
結論:
ステップ4: aba2=(b+a)(ba)ab - a^2 = (b+a)(b-a)の左辺の因数分解が誤り。正しくはa(ba)=(b+a)(ba)a(b-a)=(b+a)(b-a).
ステップ6: 両辺を bab - a で割ることが誤り。a=ba = b より ba=0b - a = 0 なので、0で割ることはできない。

3. 最終的な答え

誤りの番号は 4 と 6 です。
4の理由:
aba2=a(ba)ab - a^2 = a(b-a) と因数分解されるべきだが、aba2=(b+a)(ba)ab-a^2=(b+a)(b-a)となっているのが誤り。
6の理由:
a=ba=bなので、ba=0b-a=0となり、a(ba)=(b+a)(ba)a(b-a)=(b+a)(b-a)の両辺を0で割っているため。

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