$\sin^{-1}x = \tan^{-1}\frac{x}{\sqrt{1-x^2}}$ を証明する問題です。

解析学逆三角関数三角関数の恒等式証明
2025/5/19

1. 問題の内容

sin1x=tan1x1x2\sin^{-1}x = \tan^{-1}\frac{x}{\sqrt{1-x^2}} を証明する問題です。

2. 解き方の手順

まず、sin1x=θ\sin^{-1}x = \theta とおきます。このとき、π2θπ2-\frac{\pi}{2} \le \theta \le \frac{\pi}{2} であり、x=sinθx = \sin\theta となります。
ここで、tanθ\tan\theta を求めます。tanθ=sinθcosθ\tan\theta = \frac{\sin\theta}{\cos\theta} であることを利用します。cosθ\cos\theta は、cosθ=1sin2θ\cos\theta = \sqrt{1 - \sin^2\theta} で求められます。θ\theta の範囲を考慮すると cosθ\cos\theta は正の値を取ります。
sinθ=x\sin\theta = x より、cosθ=1x2\cos\theta = \sqrt{1 - x^2} となります。
したがって、tanθ=x1x2\tan\theta = \frac{x}{\sqrt{1 - x^2}} となります。
θ=sin1x\theta = \sin^{-1}x でしたので、sin1x=tan1x1x2\sin^{-1}x = \tan^{-1}\frac{x}{\sqrt{1-x^2}} となります。

3. 最終的な答え

sin1x=tan1x1x2\sin^{-1}x = \tan^{-1}\frac{x}{\sqrt{1-x^2}}

「解析学」の関連問題

問題は数列 $\{ \frac{a^n}{n!} \}$ (ただし $a > 0$) について、どのような性質を持つか(例えば、収束するかどうか、極限値は何か)を考察するものと考えられます。問題文が完...

数列極限収束比の判定法指数関数
2025/6/7

与えられた関数 $f(x) = x^3 - 9x^2 + 15x + 7$ について、 (1) $f(x)$ の増減を調べ、極値を求め、極値をとるときの $x$ の値を求める。 (2) 定数 $k$ ...

微分増減極値3次関数方程式の解グラフ
2025/6/7

実数 $a$ を定数とする。関数 $f(x) = x|x-2a|$ の $0 \leq x \leq 1$ における最大値を $M$ とする。 (1) $M$ を $a$ を用いて表せ。 (2) $a...

最大値絶対値場合分け関数のグラフ最小値
2025/6/6

(1) $x > 0$ のとき、以下の不等式を証明せよ。 (ア) $e^x > 1 + x$ (イ) $e^x > 1 + x + \frac{x^2}{2}$ (ウ) $e^x > 1 + \sum...

不等式極限指数関数数学的帰納法
2025/6/6

放物線 $C_1: y=2x^2$ 上の点 $A(1,2)$ における接線 $l$ について、その傾きと方程式を求めます。次に、放物線 $C_2: y = -x^2 + ax - b$ が接線 $l$...

微分積分接線面積
2025/6/6

与えられた関数 $y = 4\sin x \cos x - 2\cos^2 x$ を変形して、$y = \sqrt{\text{コ}} \sin(\text{ク} + \alpha) - \text{...

三角関数三角関数の合成関数の変形
2025/6/6

関数 $f(x) = 3x^2 - 4x + \int_0^3 f(t) dt$ が与えられている。$a = \int_0^3 f(t) dt$ とおいて、$f(x)$ を求めよ。

積分関数定積分
2025/6/6

図2は関数 $y = 2\sin{x} + 2\cos{x}$ のグラフである。図2における $a$ の値を求め、さらに式 $2\sin{x} + 2\cos{x}$ を合成したときの $b$ と $...

三角関数関数の合成グラフ振幅位相
2025/6/6

図1に示された関数 $y=A$ と関数 $y=A'$ の式を、選択肢の中から選ぶ問題です。また、関数 $y=$イ と関数 $y=$ウ のグラフが一致することも考慮して回答する必要があります。

三角関数グラフ振幅周期コサイン関数
2025/6/6

実数 $a$ の範囲が $1/2 < a < 3$ のとき、3次関数 $f(x) = x^3 - 3ax^2 + 3(2a^2 - 1)x + 2$ は極大値と極小値を持つ。$f(x)$ の極大値と極...

三次関数極大値極小値微分最大値最小値
2025/6/6