ディオファントス方程式 $5x + 7y = 1$ の整数解を求める問題。 1. 整数解を1つ求める。 2. 全ての整数解を求める。 3. $xy$ 平面上に整数解をいくつか図示する。
2025/5/20
## 問1
1. 問題の内容
ディオファントス方程式 の整数解を求める問題。
1. 整数解を1つ求める。
2. 全ての整数解を求める。
3. $xy$ 平面上に整数解をいくつか図示する。
2. 解き方の手順
1. まず、特殊解を1つ見つける。
の場合、 が解の一つである。つまり、 。
2. 次に、一般解を求める。
と の差をとると、 となる。
変形して を得る。
5と7は互いに素なので、 は7の倍数、 は-5の倍数でなければならない。
したがって、、 ( は整数)と書ける。
これを解くと、、 となる。
3. 最後に、$xy$ 平面上に整数解を図示する。
例えば、 のとき、 が整数解となるので、これらを平面上にプロットする。
3. 最終的な答え
1. 整数解の一つ: $(x, y) = (3, -2)$
2. 全ての整数解: $(x, y) = (7k + 3, -5k - 2)$ ($k$ は整数)
3. 整数解の例: $(-4, 3)$, $(3, -2)$, $(10, -7)$
## 問2
1. 問題の内容
の連分数展開を求める。
2. 解き方の手順
の連分数展開を求める。
は整数部分が2なので、
の整数部分は4なので、
は先ほどと同じなので、繰り返される。
3. 最終的な答え
## 問3
1. 問題の内容
教科書の命題1.8は、 を0でない整数とするとき、 かつ ならば であることを述べている。ここで、 という条件ははずせないことを示す。
2. 解き方の手順
の条件が成り立たない例を挙げる。
例えば、 とする。
このとき、 は なので成り立つ。
しかし、 は となり、これは成り立たない。
また、 である。
別の例として、 とする。
このとき、 は なので成り立つ。
しかし、 は となり、これは成り立たない。
また、 である。
3. 最終的な答え
のとき、 は成り立つが、 は成り立たない。 であり、 の条件が成り立たない例である。
## 問4
1. 問題の内容
を合成数とし、 とする。このとき、二項係数 は で割り切れるかどうかを考察する。
2. 解き方の手順
が合成数であるとき、 () と書ける。
がで割り切れない例として、, を考える。
このとき、 は で割り切れない。
がで割り切れる例として、, を考える。
このとき、 は で割り切れない。
がで割り切れる例として、, を考える。
このとき、 は で割り切れる。
が素数であれば、 は で割り切れることが知られている。
しかし、が合成数の場合、の値によっては割り切れない場合がある。
3. 最終的な答え
二項係数 は、 で常に割り切れるとは限らない。
## 問5
1. 問題の内容
2 の3乗根 が無理数であることを示す。
2. 解き方の手順
背理法を用いる。
が有理数であると仮定する。
すると、 ( は互いに素な整数, ) と表せる。
両辺を3乗すると、 となり、 を得る。
したがって、 となる。
この式から、 は偶数である。
が偶数ならば、 も偶数である。
したがって、 ( は整数) と書ける。
これを に代入すると、 となり、 を得る。
この式から、 は偶数である。
が偶数ならば、 も偶数である。
と がともに偶数であることは、 と が互いに素であるという仮定に矛盾する。
したがって、 は無理数である。
3. 最終的な答え
2 の3乗根 は無理数である。