与えられた選択肢の中から、正しいものを全て選ぶ問題です。 選択肢は以下の4つです。 (1) 無理数と無理数の差は常に無理数である。 (2) 有理数と有理数の差は常に有理数である。 (3) 無理数と無理数の商は常に無理数である。 (4) 有理数と無理数の商は常に無理数である。
2025/7/30
1. 問題の内容
与えられた選択肢の中から、正しいものを全て選ぶ問題です。
選択肢は以下の4つです。
(1) 無理数と無理数の差は常に無理数である。
(2) 有理数と有理数の差は常に有理数である。
(3) 無理数と無理数の商は常に無理数である。
(4) 有理数と無理数の商は常に無理数である。
2. 解き方の手順
各選択肢について、具体例を挙げて検証します。
(1) 無理数と無理数の差は常に無理数である。
これは誤りです。例えば、 は無理数ですが、 は有理数です。
(2) 有理数と有理数の差は常に有理数である。
これは正しいです。有理数は分数で表せる数です。二つの有理数 と ( は整数、)の差は、
となり、 と は整数で、 なので、この差も有理数です。
(3) 無理数と無理数の商は常に無理数である。
これは誤りです。例えば、 は無理数ですが、 は有理数です。
(4) 有理数と無理数の商は常に無理数である。ただし、有理数は0でないとします。
これは正しいです。有理数を (ただし、)、無理数を とします。 が有理数であると仮定すると、 となる整数 () が存在することになります。このとき、 となりますが、 が整数で より、 は有理数となります。これは が無理数であることに矛盾します。したがって、 は無理数です。同様に が有理数とすると となり、が有理数となるので矛盾します。
ただし、有理数に0を含む場合は異なります。たとえば、0は有理数ですが、0/無理数は0となり有理数です。
3. 最終的な答え
正しい選択肢は、(2)です。