ある大学の入学試験において、入学定員が400名、受験者数が2600名である。試験は500点満点で、平均点が285点、標準偏差が72点である。得点の分布が正規分布で近似できるとき、合格最低点は何点か求める。

確率論・統計学正規分布標準偏差合格最低点統計
2025/5/20
## 回答

1. 問題の内容

ある大学の入学試験において、入学定員が400名、受験者数が2600名である。試験は500点満点で、平均点が285点、標準偏差が72点である。得点の分布が正規分布で近似できるとき、合格最低点は何点か求める。

2. 解き方の手順

まず、合格率を計算します。
合格率 = 合格者数 / 受験者数 = 400 / 2600 = 2 / 13
次に、標準正規分布における確率が 2/132/13 となるようなz値を求めます。
2/130.15382/13 \approx 0.1538 なので、標準正規分布表または電卓を使って、累積確率が 10.1538=0.84621 - 0.1538 = 0.8462 に最も近いz値を求めます。
標準正規分布表から、累積確率が0.8462に最も近いz値は、約1.02です。
z=1.02z = 1.02
標準化された値(z値)から実際の点数を求めるために、以下の式を使用します。
x=μ+zσx = \mu + z \sigma
ここで、
μ=285\mu = 285 (平均点)
σ=72\sigma = 72 (標準偏差)
z=1.02z = 1.02
したがって、
x=285+(1.02×72)=285+73.44=358.44x = 285 + (1.02 \times 72) = 285 + 73.44 = 358.44
合格最低点は整数値である必要があるので、小数点以下を四捨五入します。

3. 最終的な答え

合格最低点は358点です。

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