2つのミステリー小説XとYについて、7人のモニターがそれぞれ20点満点で採点したデータが与えられています。小説Xの採点(x)と小説Yの採点(y)のデータが与えられています。問題は、xとyのデータについて、データの平均値からの散らばりの度合いが大きいのはどちらかを、標準偏差によって比較することです。

確率論・統計学標準偏差データの分析統計
2025/5/20

1. 問題の内容

2つのミステリー小説XとYについて、7人のモニターがそれぞれ20点満点で採点したデータが与えられています。小説Xの採点(x)と小説Yの採点(y)のデータが与えられています。問題は、xとyのデータについて、データの平均値からの散らばりの度合いが大きいのはどちらかを、標準偏差によって比較することです。

2. 解き方の手順

以下の手順で問題を解きます。
ステップ1: xのデータの平均値を計算する。
xxのデータの平均値 xˉ\bar{x} は、
xˉ=10+18+15+8+11+19+177=987=14\bar{x} = \frac{10+18+15+8+11+19+17}{7} = \frac{98}{7} = 14
ステップ2: yのデータの平均値を計算する。
yyのデータの平均値 yˉ\bar{y} は、
yˉ=13+15+11+10+9+14+127=847=12\bar{y} = \frac{13+15+11+10+9+14+12}{7} = \frac{84}{7} = 12
ステップ3: xのデータの標準偏差を計算する。
xxのデータの標準偏差 sxs_x は、
sx=i=17(xixˉ)27s_x = \sqrt{\frac{\sum_{i=1}^{7}(x_i - \bar{x})^2}{7}}
sx=(1014)2+(1814)2+(1514)2+(814)2+(1114)2+(1914)2+(1714)27s_x = \sqrt{\frac{(10-14)^2 + (18-14)^2 + (15-14)^2 + (8-14)^2 + (11-14)^2 + (19-14)^2 + (17-14)^2}{7}}
sx=16+16+1+36+9+25+97=1127=16=4s_x = \sqrt{\frac{16+16+1+36+9+25+9}{7}} = \sqrt{\frac{112}{7}} = \sqrt{16} = 4
ステップ4: yのデータの標準偏差を計算する。
yyのデータの標準偏差 sys_y は、
sy=i=17(yiyˉ)27s_y = \sqrt{\frac{\sum_{i=1}^{7}(y_i - \bar{y})^2}{7}}
sy=(1312)2+(1512)2+(1112)2+(1012)2+(912)2+(1412)2+(1212)27s_y = \sqrt{\frac{(13-12)^2 + (15-12)^2 + (11-12)^2 + (10-12)^2 + (9-12)^2 + (14-12)^2 + (12-12)^2}{7}}
sy=1+9+1+4+9+4+07=287=4=2s_y = \sqrt{\frac{1+9+1+4+9+4+0}{7}} = \sqrt{\frac{28}{7}} = \sqrt{4} = 2
ステップ5: 標準偏差を比較し、散らばりの度合いが大きい方を判断する。
sx=4s_x = 4sy=2s_y = 2 であるため、sx>sys_x > s_y となります。

3. 最終的な答え

標準偏差が大きいほど、データの散らばりが大きいと言えます。したがって、xxのデータの方が散らばりの度合いが大きいと考えられます。
答え:x

「確率論・統計学」の関連問題

男子4人、女子2人が1列に並ぶとき、以下の並び方は何通りあるか。 (1) 男子4人が続いて並ぶ場合 (2) 女子2人が隣り合う場合

順列組み合わせ場合の数
2025/5/20

大小2個のサイコロを同時に投げるとき、目の和が(1)5以下の奇数になる場合と、(2)4の倍数になる場合について、それぞれの場合の数を求める。

確率組み合わせサイコロ約数順列場合の数
2025/5/20

あるクラス36人において、数学と英語の試験の結果が与えられている。数学に合格した人数、英語に合格した人数、両方に合格した人数がそれぞれ与えられている。 (ア) 数学または英語に合格した人数を求める。 ...

集合場合の数ベン図包除原理
2025/5/20

問題は、2変量正規分布を仮定し、パラメータを最尤推定した場合に、与えられた統計量(XとYの期待値、分散、相関係数)に基づいて、推定された分布の密度関数の等高線を表す図として適切なものを選ぶことです。こ...

多変量正規分布最尤推定等高線期待値分散相関係数
2025/5/20

与えられたデータ(X, Y のサンプル)を用いて、X と Y の周辺分布の期待値と分散、および X と Y の相関係数の最尤推定値を求めます。母集団分布は2変量正規分布に従うと仮定します。

期待値分散相関係数最尤推定2変量正規分布
2025/5/20

与えられたデータは、母集団分布からのランダムサンプリングによるXとYの独立なサンプルです。母集団分布が2変量正規分布であると仮定したとき、以下の最尤推定値を求めます。 * Xの周辺分布の期待値 * Y...

最尤推定二変量正規分布期待値分散相関係数統計的推測
2025/5/20

与えられたデータ $X$ と $Y$ の独立なサンプルに基づいて、2変量正規分布を仮定したときの、周辺分布の期待値、分散、および $X$ と $Y$ の相関係数の最尤推定値を求めます。

2変量正規分布最尤推定期待値分散相関係数統計
2025/5/20

父、母、息子2人、娘1人が円形のテーブルに向かって座る時、女性が隣り合わない座り方は何通りあるか。

順列円順列場合の数組み合わせ
2025/5/20

2変量正規分布のパラメータ $\mu_1 = 0$, $\mu_2 = 1$, $\sigma_1^2 = 1^2 = 1$, $\sigma_2^2 = 2^2 = 4$, $\rho = -0.3...

2変量正規分布確率密度関数等高線相関係数統計学
2025/5/20

p値が有意水準αよりも小さかったら対立仮説を採択し、そうでなければ帰無仮説を採択するという意思決定規則について、この規則が持つ性質として正しいものを選択肢から選ぶ問題です。

仮説検定p値有意水準第1種の誤り第2種の誤り
2025/5/20