$t = \frac{l}{v_0}$

応用数学物理学力学電磁気学運動方程式変位
2025/5/20
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1. 問題の内容

質量 mm、電荷 e-e を持つ電子が、大きさ EE の一様な静電場の中に、初速度 v0v_0 で入射する。電子が水平方向(xx 軸方向)に距離 ll だけ進んだときの、垂直方向(yy 軸方向)の変位を求める。ただし、重力は無視できる。
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2. 解き方の手順

1. **$x$ 軸方向の運動**: 静電場は $y$ 軸方向のみに存在するため、$x$ 軸方向には力が働かない。したがって、$x$ 軸方向の速度は一定である。電子が距離 $l$ 進むのにかかる時間 $t$ は、

t=lv0t = \frac{l}{v_0}

2. **$y$ 軸方向の運動**: 電子は負電荷を持つため、上向きの静電場 $E$ により、$y$ 軸方向には下向きの力 $F$ を受ける。

F=eEF = eE
この力により、yy 軸方向の加速度 aa が生じる。
a=Fm=eEma = \frac{F}{m} = \frac{eE}{m}
電子は初速度 v0y=0v_{0y} = 0 で、yy 軸方向に等加速度運動を行う。したがって、時間 tt 後の yy 軸方向の変位 yy は、
y=v0yt+12at2=0+12eEmt2=12eEmt2y = v_{0y}t + \frac{1}{2}at^2 = 0 + \frac{1}{2}\frac{eE}{m}t^2 = \frac{1}{2}\frac{eE}{m}t^2

3. **$t$ の代入**: $t = \frac{l}{v_0}$ を上記の式に代入する。

y=12eEm(lv0)2=eEl22mv02y = \frac{1}{2}\frac{eE}{m}(\frac{l}{v_0})^2 = \frac{eEl^2}{2mv_0^2}
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3. 最終的な答え

電子の金属板と垂直な方向への変位は、
eEl22mv02\frac{eEl^2}{2mv_0^2}

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