高い橋の上から小石Aを自由落下させ、1.0秒後に小石Bを初速度19.6 m/sで投げ下ろした。 (1) 小石Bが小石Aに追いつくのは、Aを落下させて何秒後か。 (2) 小石Bが小石Aに追いついたときの橋からの落下距離は何mか。

応用数学物理力学自由落下鉛直投げ下ろし等加速度運動
2025/6/17

1. 問題の内容

高い橋の上から小石Aを自由落下させ、1.0秒後に小石Bを初速度19.6 m/sで投げ下ろした。
(1) 小石Bが小石Aに追いつくのは、Aを落下させて何秒後か。
(2) 小石Bが小石Aに追いついたときの橋からの落下距離は何mか。

2. 解き方の手順

(1) 小石Aが落下し始めてから tt 秒後の落下距離を yAy_A、小石Bが落下し始めてから t1t-1 秒後の落下距離を yBy_Bとする。追いつくときには、落下距離が等しいので、yA=yBy_A = y_Bとなる。
小石Aの落下距離 yAy_A は、自由落下の式より
yA=12gt2y_A = \frac{1}{2}gt^2
小石Bの落下距離 yBy_B は、初速度 v0v_0 の鉛直投げ下ろしの式より
yB=v0(t1)+12g(t1)2y_B = v_0(t-1) + \frac{1}{2}g(t-1)^2
ここで、g=9.8m/s2g = 9.8 m/s^2v0=19.6m/sv_0 = 19.6 m/s である。
yA=yBy_A = y_B より
12gt2=v0(t1)+12g(t1)2\frac{1}{2}gt^2 = v_0(t-1) + \frac{1}{2}g(t-1)^2
12gt2=v0tv0+12g(t22t+1)\frac{1}{2}gt^2 = v_0t - v_0 + \frac{1}{2}g(t^2 - 2t + 1)
12gt2=v0tv0+12gt2gt+12g\frac{1}{2}gt^2 = v_0t - v_0 + \frac{1}{2}gt^2 - gt + \frac{1}{2}g
0=v0tv0gt+12g0 = v_0t - v_0 - gt + \frac{1}{2}g
gtv0t=12gv0gt - v_0t = \frac{1}{2}g - v_0
t(gv0)=12gv0t(g-v_0) = \frac{1}{2}g - v_0
t=12gv0gv0=12(9.8)19.69.819.6=4.919.69.819.6=14.79.8=1.5t = \frac{\frac{1}{2}g - v_0}{g-v_0} = \frac{\frac{1}{2}(9.8) - 19.6}{9.8-19.6} = \frac{4.9-19.6}{9.8-19.6} = \frac{-14.7}{-9.8} = 1.5
したがって、小石Bが小石Aに追いつくのは、Aを落下させて1.5秒後である。
(2) 小石Aが1.5秒で落下した距離を求める。
yA=12gt2=12×9.8×(1.5)2=4.9×2.25=11.02511.0my_A = \frac{1}{2}gt^2 = \frac{1}{2} \times 9.8 \times (1.5)^2 = 4.9 \times 2.25 = 11.025 \approx 11.0 m
小石Bが0.5秒で落下した距離を求める。
yB=v0t+12gt2=19.6×0.5+12×9.8×(0.5)2=9.8+4.9×0.25=9.8+1.225=11.02511.0my_B = v_0t + \frac{1}{2}gt^2 = 19.6 \times 0.5 + \frac{1}{2} \times 9.8 \times (0.5)^2 = 9.8 + 4.9 \times 0.25 = 9.8 + 1.225 = 11.025 \approx 11.0 m

3. 最終的な答え

(1) 1.5秒後
(2) 11.0 m

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