ある財の需要曲線 $D = 5400 - 3p$ と供給曲線 $S = -100 + 2p$ が与えられている。この財に1単位あたり $T = 200$ の従量税が課されるとき、課税前の均衡価格を基準として、消費者と生産者の税負担率をそれぞれ求める。

応用数学経済学需要曲線供給曲線税負担率均衡価格微積分
2025/6/17

1. 問題の内容

ある財の需要曲線 D=54003pD = 5400 - 3p と供給曲線 S=100+2pS = -100 + 2p が与えられている。この財に1単位あたり T=200T = 200 の従量税が課されるとき、課税前の均衡価格を基準として、消費者と生産者の税負担率をそれぞれ求める。

2. 解き方の手順

(1) 課税前の均衡価格と均衡数量を求める。
需要曲線と供給曲線を連立させて解く。
D=SD = S より、
54003p=100+2p5400 - 3p = -100 + 2p
5p=55005p = 5500
p=1100p = 1100
均衡価格は1100である。
均衡数量は、
D=54003(1100)=54003300=2100D = 5400 - 3(1100) = 5400 - 3300 = 2100
S=100+2(1100)=100+2200=2100S = -100 + 2(1100) = -100 + 2200 = 2100
均衡数量は2100である。
(2) 課税後の供給曲線を求める。
1単位あたり200の従量税が課されるので、供給者は販売価格から200を引いた額を受け取ることになる。したがって、課税後の供給曲線は、
S=100+2(p200)S' = -100 + 2(p - 200)
S=100+2p400S' = -100 + 2p - 400
S=500+2pS' = -500 + 2p
(3) 課税後の均衡価格と均衡数量を求める。
需要曲線と課税後の供給曲線を連立させて解く。
D=SD = S' より、
54003p=500+2p5400 - 3p = -500 + 2p
5p=59005p = 5900
p=1180p = 1180
課税後の均衡価格は1180である。
課税後の均衡数量は、
D=54003(1180)=54003540=1860D = 5400 - 3(1180) = 5400 - 3540 = 1860
S=500+2(1180)=500+2360=1860S' = -500 + 2(1180) = -500 + 2360 = 1860
課税後の均衡数量は1860である。
(4) 消費者と生産者の税負担額を計算する。
消費者の税負担額は、課税後の価格から課税前の価格を引いたもの。
11801100=801180 - 1100 = 80
生産者の税負担額は、税額から消費者の税負担額を引いたもの。
20080=120200 - 80 = 120
(5) 消費者と生産者の税負担率を計算する。
消費者の税負担率は、消費者の税負担額を税額で割ったもの。
80200=0.4=40%\frac{80}{200} = 0.4 = 40\%
生産者の税負担率は、生産者の税負担額を税額で割ったもの。
120200=0.6=60%\frac{120}{200} = 0.6 = 60\%

3. 最終的な答え

消費者の税負担率は40%、生産者の税負担率は60%である。

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