与えられた表から英語の点数の平均値、数学の点数の分散、数学と英語の点数の相関係数を計算する。また、整式 $P(x)$ を $x^2-2x-3$ で割った余りが $2x-1$ であるとき、${P(x)}^3-P(x)$ を $x^2-2x-3$ で割った余りを求める。さらに、関数 $f(x) = \int_0^x (-t^3 + t^2 + 2t) dt$ が最大値をとる $x$ の値と最大値を求める。最後に、$x \ge 1$, $y \ge 1$ について $(\log_3 x - 2)^2 + (\log_3 y)^2 = 5$ が成り立つとき、$xy^2$ の最小値と最大値を求める。

応用数学平均分散相関係数多項式の割り算定積分最大値最小値対数
2025/6/17

1. 問題の内容

与えられた表から英語の点数の平均値、数学の点数の分散、数学と英語の点数の相関係数を計算する。また、整式 P(x)P(x)x22x3x^2-2x-3 で割った余りが 2x12x-1 であるとき、P(x)3P(x){P(x)}^3-P(x)x22x3x^2-2x-3 で割った余りを求める。さらに、関数 f(x)=0x(t3+t2+2t)dtf(x) = \int_0^x (-t^3 + t^2 + 2t) dt が最大値をとる xx の値と最大値を求める。最後に、x1x \ge 1, y1y \ge 1 について (log3x2)2+(log3y)2=5(\log_3 x - 2)^2 + (\log_3 y)^2 = 5 が成り立つとき、xy2xy^2 の最小値と最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
(a) 英語の点数の平均値は、(3+3+8+8+8)/5=30/5=6(3+3+8+8+8)/5 = 30/5 = 6
(b) 数学の点数の平均値は、(2+3+6+5+9)/5=25/5=5(2+3+6+5+9)/5 = 25/5 = 5。数学の点数の分散は、15[(25)2+(35)2+(65)2+(55)2+(95)2]=15[9+4+1+0+16]=305=6\frac{1}{5} \left[ (2-5)^2 + (3-5)^2 + (6-5)^2 + (5-5)^2 + (9-5)^2 \right] = \frac{1}{5} [9+4+1+0+16] = \frac{30}{5} = 6
(c) 数学と英語の共分散は、15[(25)(36)+(35)(36)+(65)(86)+(55)(86)+(95)(86)]=15[9+6+2+0+8]=255=5\frac{1}{5} \left[ (2-5)(3-6) + (3-5)(3-6) + (6-5)(8-6) + (5-5)(8-6) + (9-5)(8-6) \right] = \frac{1}{5} [9+6+2+0+8] = \frac{25}{5} = 5。英語の点数の標準偏差は、15[(36)2+(36)2+(86)2+(86)2+(86)2]=15[9+9+4+4+4]=305=6\sqrt{\frac{1}{5} [ (3-6)^2 + (3-6)^2 + (8-6)^2 + (8-6)^2 + (8-6)^2]} = \sqrt{\frac{1}{5} [9+9+4+4+4]} = \sqrt{\frac{30}{5}} = \sqrt{6}。数学の点数の標準偏差は 6\sqrt{6}。(b)より。相関係数は、566=56=0.8333...\frac{5}{\sqrt{6} \sqrt{6}} = \frac{5}{6} = 0.8333...。小数第3位を四捨五入すると0.83。
(2)
P(x)P(x)x22x3x^2-2x-3 で割った余りが 2x12x-1 なので、P(x)=(x22x3)Q(x)+2x1P(x) = (x^2-2x-3)Q(x) + 2x-1 と表せる。
したがって、P(x)2x1(modx22x3)P(x) \equiv 2x-1 \pmod{x^2-2x-3}
P(x)3P(x)(2x1)3(2x1)(modx22x3){P(x)}^3 - P(x) \equiv (2x-1)^3 - (2x-1) \pmod{x^2-2x-3}.
(2x1)3(2x1)=(8x312x2+6x1)(2x1)=8x312x2+4x(2x-1)^3 - (2x-1) = (8x^3 - 12x^2 + 6x - 1) - (2x-1) = 8x^3 - 12x^2 + 4x
x22x3=0x^2 - 2x - 3 = 0 より、x2=2x+3x^2 = 2x+3
x3=x(x2)=x(2x+3)=2x2+3x=2(2x+3)+3x=7x+6x^3 = x(x^2) = x(2x+3) = 2x^2 + 3x = 2(2x+3) + 3x = 7x+6
8x312x2+4x=8(7x+6)12(2x+3)+4x=56x+4824x36+4x=36x+128x^3 - 12x^2 + 4x = 8(7x+6) - 12(2x+3) + 4x = 56x + 48 - 24x - 36 + 4x = 36x + 12
よって、余りは 36x+1236x+12
(3)
f(x)=0x(t3+t2+2t)dt=[14t4+13t3+t2]0x=14x4+13x3+x2f(x) = \int_0^x (-t^3 + t^2 + 2t) dt = \left[ -\frac{1}{4}t^4 + \frac{1}{3}t^3 + t^2 \right]_0^x = -\frac{1}{4}x^4 + \frac{1}{3}x^3 + x^2
f(x)=x3+x2+2x=x(x2x2)=x(x2)(x+1)f'(x) = -x^3 + x^2 + 2x = -x(x^2 - x - 2) = -x(x-2)(x+1)
f(x)=0f'(x)=0 となるのは x=1,0,2x=-1, 0, 2x>0x>0で考える。
f(x)f'(x) の符号は、x<0x<0 で正、0<x<20<x<2 で正、x>2x>2 で負。
したがって、x=2x=2 で最大値をとる。最大値は f(2)=14(16)+13(8)+4=4+83+4=83f(2) = -\frac{1}{4}(16) + \frac{1}{3}(8) + 4 = -4 + \frac{8}{3} + 4 = \frac{8}{3}
(4)
(log3x2)2+(log3y)2=5(\log_3 x - 2)^2 + (\log_3 y)^2 = 5
X=log3xX = \log_3 x, Y=log3yY = \log_3 y とおくと、(X2)2+Y2=5(X-2)^2 + Y^2 = 5
Y2=5(X2)2Y^2 = 5-(X-2)^2 より Y=±5(X2)2Y = \pm \sqrt{5-(X-2)^2}
x1x \ge 1, y1y \ge 1 より X0X \ge 0, Y0Y \ge 0
xy2=3X(3Y)2=3X+2Yxy^2 = 3^X (3^Y)^2 = 3^{X+2Y}
X+2YX+2Y の最大値、最小値を求める。
Y=5(X2)2Y = \sqrt{5-(X-2)^2} より、X=2±5Y2X = 2 \pm \sqrt{5-Y^2}
X0X \ge 0 より 25Y202 - \sqrt{5-Y^2} \ge 0, 25Y22 \ge \sqrt{5-Y^2}, 45Y24 \ge 5-Y^2, Y21Y^2 \ge 1, Y1Y \ge 1
X=25Y2X = 2 - \sqrt{5-Y^2} のとき、X+2Y=25Y2+2YX+2Y = 2 - \sqrt{5-Y^2} + 2Y
g(Y)=25Y2+2Yg(Y) = 2 - \sqrt{5-Y^2} + 2Y とおくと、g(Y)=Y5Y2+2>0g'(Y) = \frac{Y}{\sqrt{5-Y^2}} + 2 > 0
よって、Y=1Y=1 のとき最小、Y=5Y=\sqrt{5} のとき最大。
Y=1Y=1 のとき、X=251=22=0X = 2-\sqrt{5-1} = 2-2=0X+2Y=0+2(1)=2X+2Y = 0+2(1) = 2
Y=5Y=\sqrt{5} のとき、X=255=2X = 2-\sqrt{5-5} = 2X+2Y=2+25X+2Y = 2+2\sqrt{5}
xy2=3X+2Yxy^2 = 3^{X+2Y} より、最小値は 32=93^2 = 9、最大値は 32+253^{2+2\sqrt{5}}

3. 最終的な答え

(1) (a) ア: 6 (b) イ: 6 (c) ウエ: 83
(2) オカ: 36, キク: 12
(3) ケ: 2, コ/サ: 8/3
(4) シ: 9

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