ベクトル $\vec{a} = (2, 4)$, $\vec{b} = (-1, 1)$ が与えられており、$\vec{p} = \vec{a} + t\vec{b}$ とする。このとき、$|\vec{p}|$ の最小値を求め、そのときの $t$ の値を求める。ただし、$t$ は実数とする。

幾何学ベクトルベクトルの大きさ最小値平方完成
2025/5/20

1. 問題の内容

ベクトル a=(2,4)\vec{a} = (2, 4), b=(1,1)\vec{b} = (-1, 1) が与えられており、p=a+tb\vec{p} = \vec{a} + t\vec{b} とする。このとき、p|\vec{p}| の最小値を求め、そのときの tt の値を求める。ただし、tt は実数とする。

2. 解き方の手順

まず、p\vec{p} を成分で表す。
p=(2,4)+t(1,1)=(2t,4+t)\vec{p} = (2, 4) + t(-1, 1) = (2-t, 4+t).
次に、p2|\vec{p}|^2 を計算する。
p2=(2t)2+(4+t)2=44t+t2+16+8t+t2=2t2+4t+20|\vec{p}|^2 = (2-t)^2 + (4+t)^2 = 4 - 4t + t^2 + 16 + 8t + t^2 = 2t^2 + 4t + 20.
p2|\vec{p}|^2 を最小にする tt の値を求めるために、p2|\vec{p}|^2tt について平方完成する。
p2=2(t2+2t)+20=2(t2+2t+11)+20=2(t+1)22+20=2(t+1)2+18|\vec{p}|^2 = 2(t^2 + 2t) + 20 = 2(t^2 + 2t + 1 - 1) + 20 = 2(t+1)^2 - 2 + 20 = 2(t+1)^2 + 18.
p2|\vec{p}|^2t=1t = -1 のときに最小値 1818 をとる。
したがって、p|\vec{p}| の最小値は 18=32\sqrt{18} = 3\sqrt{2} である。

3. 最終的な答え

p|\vec{p}| の最小値: 323\sqrt{2}
そのときの tt の値: 1-1

「幾何学」の関連問題

平行四辺形ABCDにおいて、対角線のなす角を2等分する直線が辺AB, BC, CD, DAと交わる点をそれぞれE, F, G, Hとする。AC = 6, BD = 10であるとき、以下のものを求める。...

平行四辺形対角線角の二等分線周の長さ菱形
2025/5/20

3点 $A(2, -1, 4)$, $B(1, 3, 0)$, $C(3, 1, 2)$ を頂点とする $\triangle ABC$ の重心の座標を、原点 $O$ に関する位置ベクトルを利用して求め...

ベクトル重心空間図形
2025/5/20

与えられた図形の体積を求める問題です。具体的には、以下の4つの問題があります。 (1) たて3cm、横6cm、高さ7cmの直方体の体積を求める。 (2) 一辺が5cmの立方体の体積を求める。 (3) ...

体積直方体立方体図形
2025/5/20

図において、線分AB, AC, CBをそれぞれ直径とする円が描かれており、$AC = 2a$、$CB = 2b$である。色をつけた部分をP、そうでない部分をQとする。PとQの面積の比を求める。

面積図形
2025/5/20

AB, AC, CBをそれぞれ直径とする円が描かれており、$AC = 2a$, $CB = 2b$である。色をつけた部分をP、そうでない部分をQとするとき、PとQの面積の比を求める。

面積幾何学的考察
2025/5/20

AB, AC, CBをそれぞれ直径とする円が描かれており、$AC = 2a$, $CB = 2b$である。色をつけた部分をP、そうでない部分をQとする。PとQの面積の比を求めよ。

面積幾何
2025/5/20

直角三角形ABCにおいて、$\angle ABC = 90^\circ$であり、Gは三角形ABCの重心である。Dは直線AGと辺BCの交点、Eは直線CGと辺ABの交点である。GE = 4、DC = 5で...

三角形直角三角形重心三平方の定理中点連結定理
2025/5/20

円の方程式 $|z - \alpha| = r$ を変形すると、$z\bar{z} - \bar{\alpha}z - \alpha\bar{z} + k = 0$ ($k = |\alpha|^2 ...

複素数平面複素数
2025/5/20

円の方程式 $|z - \alpha| = r$ を変形すると、$z\bar{z} - \bar{\alpha}z - \alpha\bar{z} + k = 0$ ($k = |\alpha|^2 ...

複素数複素平面複素数平面
2025/5/20

原点を中心とする円 $x^2 + y^2 = 4$ をCとする。Cを平行移動して、中心が直線 $y=2x$ 上にあり、直線 $y=-1$ に接するようにして得られる二つの円を $C_1$, $C_2$...

平行移動接線座標平面交点方程式
2025/5/20