原点を中心とする円 $x^2 + y^2 = 4$ をCとする。Cを平行移動して、中心が直線 $y=2x$ 上にあり、直線 $y=-1$ に接するようにして得られる二つの円を $C_1$, $C_2$ とする。ただし、$C_1$ の中心は第1象限にあるとする。 (1) $C_1$ の中心 $O_1$ の座標、$C_1$ の方程式を求め、$C$ と $C_1$ の交点 $P, Q$ について、線分 $PQ$ の中点の座標と直線 $PQ$ の方程式を求める。 (2) $C_2$ の中心を $O_2$ とするとき、$O_2$ の座標と線分 $O_1 O_2$ の中点 $M$ の座標を求める。

幾何学平行移動接線座標平面交点方程式
2025/5/20

1. 問題の内容

原点を中心とする円 x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 をCとする。Cを平行移動して、中心が直線 y=2xy=2x 上にあり、直線 y=1y=-1 に接するようにして得られる二つの円を C1C_1, C2C_2 とする。ただし、C1C_1 の中心は第1象限にあるとする。
(1) C1C_1 の中心 O1O_1 の座標、C1C_1 の方程式を求め、CCC1C_1 の交点 P,QP, Q について、線分 PQPQ の中点の座標と直線 PQPQ の方程式を求める。
(2) C2C_2 の中心を O2O_2 とするとき、O2O_2 の座標と線分 O1O2O_1 O_2 の中点 MM の座標を求める。

2. 解き方の手順

(1)
CC の半径は r=4=2r = \sqrt{4} = 2 である。
C1C_1 の中心 O1O_1 は直線 y=2xy = 2x 上にあり、y=1y = -1 に接するので、O1O_1 の座標を (a,2a)(a, 2a) とおくと、2a+1=22a+1 = 2 より 2a=12a = 1, a=12a = \frac{1}{2}。したがって、O1O_1 の座標は (12,1)(\frac{1}{2}, 1) である。
C1C_1 の方程式は
(x12)2+(y1)2=4(x - \frac{1}{2})^2 + (y-1)^2 = 4
x2x+14+y22y+1=4x^2 - x + \frac{1}{4} + y^2 - 2y + 1 = 4
x2+y2x2y+544=0x^2 + y^2 - x - 2y + \frac{5}{4} - 4 = 0
x2+y2x2y114=0x^2 + y^2 - x - 2y - \frac{11}{4} = 0
4x2+4y24x8y11=04x^2 + 4y^2 - 4x - 8y - 11 = 0
x2+y2x2y114=0x^2 + y^2 - x - 2y - \frac{11}{4} = 0
C:x2+y2=4C: x^2 + y^2 = 4
C1:(x12)2+(y1)2=4C_1: (x-\frac{1}{2})^2 + (y-1)^2 = 4
C1:x2x+14+y22y+1=4C_1: x^2 - x + \frac{1}{4} + y^2 - 2y + 1 = 4
x2+y2x2y114=0x^2 + y^2 - x - 2y - \frac{11}{4} = 0
CC1:x+2y+1144=0C - C_1: x + 2y + \frac{11}{4} - 4 = 0
x+2y54=0x + 2y - \frac{5}{4} = 0
PQ:x+2y54=0PQ: x + 2y - \frac{5}{4} = 0
x+2y=54x + 2y = \frac{5}{4}
2y=x+542y = -x + \frac{5}{4}
y=12x+58y = -\frac{1}{2}x + \frac{5}{8}
線分 PQPQ の中点は O1O_1 から直線 x+2y=54x+2y=\frac{5}{4} への垂線の足である。
x+2y=54x + 2y = \frac{5}{4}
中点を (x0,y0)(x_0, y_0) とすると、
(x0,y0)=(x,12x+58)(x_0, y_0) = (x, -\frac{1}{2}x+\frac{5}{8})
傾きは 22 である。直線 O1O_1PQPQ の中点を結ぶ直線は y1=2(x12)y - 1 = 2(x - \frac{1}{2})
y=2xy = 2x
x+2(2x)=54x + 2(2x) = \frac{5}{4}
5x=545x = \frac{5}{4}
x=14x = \frac{1}{4}
y=2x=12y = 2x = \frac{1}{2}
中点の座標 (14,12)(\frac{1}{4}, \frac{1}{2})
(2)
C2C_2 の中心 O2O_2 の座標は (12,1)(\frac{1}{2}, 1) を原点に関して対称移動した点なので、(12,1)(-\frac{1}{2}, -1)
線分 O1O2O_1 O_2 の中点 MM の座標は (12122,112)=(0,0)(\frac{\frac{1}{2} - \frac{1}{2}}{2}, \frac{1-1}{2}) = (0, 0)

3. 最終的な答え

(1) O1(12,1)O_1(\frac{1}{2}, 1)x2+y2x2y114=0x^2 + y^2 - x - 2y - \frac{11}{4} = 0PQPQ の中点の座標は (14,12)(\frac{1}{4}, \frac{1}{2})y=12x+58y = -\frac{1}{2}x + \frac{5}{8}
(2) O2(12,1)O_2(-\frac{1}{2}, -1)M(0,0)M(0, 0)

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