平行四辺形ABCDにおいて、対角線のなす角を2等分する直線が辺AB, BC, CD, DAと交わる点をそれぞれE, F, G, Hとする。AC = 6, BD = 10であるとき、以下のものを求める。 (1) AE : EB (2) 四角形EFGHの周の長さ

幾何学平行四辺形対角線角の二等分線周の長さ菱形
2025/5/20

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、対角線のなす角を2等分する直線が辺AB, BC, CD, DAと交わる点をそれぞれE, F, G, Hとする。AC = 6, BD = 10であるとき、以下のものを求める。
(1) AE : EB
(2) 四角形EFGHの周の長さ

2. 解き方の手順

(1)
平行四辺形ABCDにおいて、対角線は互いに他を二等分する。よって、対角線の交点をOとすると、AO = OC = AC2\frac{AC}{2} = 3, BO = OD = BD2\frac{BD}{2} = 5 となる。
角AOBの二等分線が辺ABと交わる点がEなので、角の二等分線の性質より、
AE : EB = AO : BO = 3 : 5
(2)
同様に考えると、BF : FC = BO : CO = 5 : 3, CG : GD = CO : DO = 3 : 5, DH : HA = DO : AO = 5 : 3 となる。
平行四辺形の性質から、AB平行CD、AD平行BCである。
また、角の二等分線の性質より、向かい合う角の二等分線は平行となるので、EFGHは平行四辺形になる。
AOD\triangle AODにおいて、DH:HA = 5:3であり、DO:OA=5:3である。よって、AOD\triangle AODは二等辺三角形であり、ADO=DAO\angle ADO = \angle DAO。また、AHO=ADO\angle AHO = \angle ADOAEO=AOD\angle AEO = \angle AODより、AEH\triangle AEHは二等辺三角形である。AH=AEAH=AE
BOC\triangle BOCにおいて、BF:FC = 5:3であり、BO:OC=5:3である。よって、BOC\triangle BOCは二等辺三角形であり、BCO=CBO\angle BCO = \angle CBO。また、BFO=BCO\angle BFO = \angle BCOBEO=BOC\angle BEO = \angle BOCより、BFE\triangle BFEは二等辺三角形である。BE=BFBE=BF
よって、EH=AD(AHADAEAB)=AD(3838)=0EH=AD(\frac{AH}{AD}-\frac{AE}{AB})=AD(\frac{3}{8}-\frac{3}{8})=0.
EH=38AD+58AD=ADEH = \frac{3}{8}AD + \frac{5}{8}AD = AD
EF=58BCEF = \frac{5}{8}BC
EH = 58AD\frac{5}{8}AD, EF = 38AB\frac{3}{8}AB
EFGHの周の長さ = 2(EF+EH) = 2(58AB+38AD\frac{5}{8}AB + \frac{3}{8}AD).
平行四辺形ABCDは角の二等分線が辺と交わる点を結んでいるので、菱形になる。
よって、AB=ADとなるので、 EFGHの周の長さ = 2(58AB+38AB\frac{5}{8}AB + \frac{3}{8}AB) = 2(88AB\frac{8}{8}AB) = 2AB.
ABE\triangle ABEEBO\triangle EBOにおいて、AOE=BOE\angle AOE=\angle BOE,AO=3,BO=5AO=3,BO=5,AE:EB=3:5AE:EB=3:5
四角形EFGHは長方形になる。
AOE=90\angle AOE=90なので、平行四辺形ABCDはひし形となる。
ABE相似ABC\triangle ABE相似\triangle ABCなので、AE:AB=3:8=3:5+3AE:AB=3:8=3:5+3
周の長さはAC+BD=6+10=16

3. 最終的な答え

(1) AE : EB = 3 : 5
(2) 四角形EFGHの周の長さ = 16

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