2次正方行列 $A$ による一次変換 $f_A: \mathbb{R}^2 \to \mathbb{R}^2$ によって、xy平面上の点 $(1,0)$ は $(1,3)$ に、$(0,1)$ は $(2,4)$ に移される。 (1) 行列 $A$ を求める。 (2) xy平面上の点 $(1,2)$ が一次変換 $f_A$ により移される点を求める。 (3) 行列 $A$ の逆行列 $A^{-1}$ を求める。 2次正方行列 $B$ による一次変換 $f_B: \mathbb{R}^2 \to \mathbb{R}^2$ は、一次変換 $f_A$ と、x座標を3倍し、y座標を2倍する一次変換 $g: \mathbb{R}^2 \to \mathbb{R}^2$ の合成 $g \circ f_A: \mathbb{R}^2 \to \mathbb{R}^2$ とする。 (4) 行列 $B$ を求める。 (5) 行列 $B$ の逆行列 $B^{-1}$ を求める。
2025/5/20
1. 問題の内容
2次正方行列 による一次変換 によって、xy平面上の点 は に、 は に移される。
(1) 行列 を求める。
(2) xy平面上の点 が一次変換 により移される点を求める。
(3) 行列 の逆行列 を求める。
2次正方行列 による一次変換 は、一次変換 と、x座標を3倍し、y座標を2倍する一次変換 の合成 とする。
(4) 行列 を求める。
(5) 行列 の逆行列 を求める。
2. 解き方の手順
(1) 行列 を求める。
が に、 が に移されることから、行列 は
(2) 点 が によって移される点を求める。
したがって、 は に移される。
(3) 行列 の逆行列 を求める。
のとき、。
したがって、
(4) 行列 を求める。
一次変換 は x座標を3倍、y座標を2倍する変換なので、対応する行列を とすると、
であるから、対応する行列 は
(5) 行列 の逆行列 を求める。
のとき、。
したがって、
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)