実数全体を全体集合とし、部分集合 $A = \{x | 7 \le x \le 13\}$, $B = \{x | 6 \le x \le a\}$, $C = \{x | \frac{a}{2} \le x \le 17\}$ が与えられている。 $\bar{A} \supset B$ かつ $A \cap C \neq \emptyset$ となるような自然数 $a$ の個数を求める。

代数学集合不等式論理
2025/5/20

1. 問題の内容

実数全体を全体集合とし、部分集合 A={x7x13}A = \{x | 7 \le x \le 13\}, B={x6xa}B = \{x | 6 \le x \le a\}, C={xa2x17}C = \{x | \frac{a}{2} \le x \le 17\} が与えられている。
AˉB\bar{A} \supset B かつ ACA \cap C \neq \emptyset となるような自然数 aa の個数を求める。

2. 解き方の手順

まず、条件 AˉB\bar{A} \supset B から、BAˉB \subset \bar{A} を導く。A={x7x13}A = \{x | 7 \le x \le 13\} なので、Aˉ={xx<7}{xx>13}\bar{A} = \{x | x < 7\} \cup \{x | x > 13\} となる。
BAˉB \subset \bar{A} より、B={x6xa}B = \{x | 6 \le x \le a\}Aˉ\bar{A} に含まれる必要がある。
これは、a<7a < 7 または a>13a > 13 を意味する。
BAˉB \subset \bar{A}を満たすには、集合BBの全ての要素がAˉ\bar{A}に含まれる必要があるので、aaの値によって場合分けする。
* a<7a < 7のとき、B={x6xa}B = \{x | 6 \le x \le a\}Aˉ={xx<7}{xx>13}\bar{A} = \{x | x < 7\} \cup \{x | x > 13\} に含まれる。
* a>13a > 13のとき、B={x6xa}B = \{x | 6 \le x \le a\}Aˉ={xx<7}{xx>13}\bar{A} = \{x | x < 7\} \cup \{x | x > 13\} に含まれない。なぜなら、7x137 \le x \le 13となるxxBBに含まれてしまうからである。
したがって、a<7a<7である必要がある。
次に、ACA \cap C \neq \emptyset という条件を考える。A={x7x13}A = \{x | 7 \le x \le 13\}, C={xa2x17}C = \{x | \frac{a}{2} \le x \le 17\} である。
ACA \cap C \neq \emptyset は、AACC の共通部分が存在することを意味する。つまり、7x137 \le x \le 13 かつ a2x17\frac{a}{2} \le x \le 17 を満たす xx が存在する必要がある。
これは、a213\frac{a}{2} \le 13 かつ 7177 \le 17(これは常に成り立つ) を満たす必要がある。
a213\frac{a}{2} \le 13 より、a26a \le 26 である。
以上の議論から、a<7a < 7 かつ a26a \le 26 という条件が得られる。
したがって、a<7a < 7 であり、aa は自然数なので、a=1,2,3,4,5,6a = 1, 2, 3, 4, 5, 6 となる。
ここで、a<7a<7の場合、BAˉB \subset \bar{A}が成り立っていた。また、a26a \le 26の条件から、ACA \cap C \neq \emptysetが成り立つ。
よって、aa1,2,3,4,5,61, 2, 3, 4, 5, 6 のいずれかである。
a213\frac{a}{2} \le 13となる条件について考えれば十分。
結論として、aa は自然数であり、a<7a < 7 かつ a26a \le 26 を満たす必要があるため、aa の取りうる値は 1,2,3,4,5,61, 2, 3, 4, 5, 6 の6個である。
ACA \cap C \neq \emptysetの条件を、a<7a < 7の場合について詳しく見ていく。
a<7a < 7のとき、a/2<7/2=3.5a/2 < 7/2 = 3.5である。C={xa/2x17}C = \{x | a/2 \le x \le 17\}であり、A={x7x13}A = \{x | 7 \le x \le 13\}であるから、AC={x7x13}A \cap C = \{x | 7 \le x \le 13\}となるためには、a/27a/2 \le 7である必要がある。よって、a14a \le 14となる。
a<7a < 7a14a \le 14を満たす自然数は、a=1,2,3,4,5,6a = 1, 2, 3, 4, 5, 6である。
a>13a > 13のとき、a26a \le 26であれば、ACA \cap C \neq \emptysetは満たされる。AˉB\bar{A} \supset Bを満たすためには、BBAˉ\bar{A}に含まれなければならない。
a>13a > 13の場合、AB={x7x13}A \cap B = \{x | 7 \le x \le 13\}となるため、BBAˉ\bar{A}に含まれない。
AˉB\bar{A} \supset BかつACA \cap C \neq \emptysetとなるのは、a=1,2,3,4,5,6a=1, 2, 3, 4, 5, 6のときのみである。

3. 最終的な答え

6

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