問題は次の2つの条件を満たす実数 $k$ の範囲を求める問題です。 (1) 放物線 $y = kx^2 - 2kx + 2k - 1$ が常に $x$ 軸より上方にある。 (2) 放物線 $y = -x^2 + kx - (k - 1)$ が常に直線 $y = -2x + 3$ の下方にある。

代数学二次関数不等式判別式放物線
2025/5/20

1. 問題の内容

問題は次の2つの条件を満たす実数 kk の範囲を求める問題です。
(1) 放物線 y=kx22kx+2k1y = kx^2 - 2kx + 2k - 1 が常に xx 軸より上方にある。
(2) 放物線 y=x2+kx(k1)y = -x^2 + kx - (k - 1) が常に直線 y=2x+3y = -2x + 3 の下方にある。

2. 解き方の手順

(1) 放物線 y=kx22kx+2k1y = kx^2 - 2kx + 2k - 1 が常に xx 軸より上方にあるための条件を考えます。
- k>0k > 0 (上に凸である必要がある)
- 判別式 D<0D < 0 (実数解を持たない必要がある)
判別式 DD は、
D=(2k)24k(2k1)=4k28k2+4k=4k2+4kD = (-2k)^2 - 4 \cdot k \cdot (2k - 1) = 4k^2 - 8k^2 + 4k = -4k^2 + 4k
D<0D < 0 より
4k2+4k<0-4k^2 + 4k < 0
4k(1k)<04k(1 - k) < 0
k(k1)>0k(k - 1) > 0
よって、k<0k < 0 または k>1k > 1
k>0k > 0k<0k < 0 または k>1k > 1 を満たすのは k>1k > 1
(2) 放物線 y=x2+kx(k1)y = -x^2 + kx - (k - 1) が常に直線 y=2x+3y = -2x + 3 の下方にあるための条件を考えます。
x2+kx(k1)<2x+3-x^2 + kx - (k - 1) < -2x + 3
x2+(k+2)xk+13<0-x^2 + (k + 2)x - k + 1 - 3 < 0
x2+(k+2)xk2<0-x^2 + (k + 2)x - k - 2 < 0
x2(k+2)x+k+2>0x^2 - (k + 2)x + k + 2 > 0
この不等式がすべての xx について成り立つためには、
判別式 D<0D < 0 である必要があります。
D=(k+2)24(k+2)=(k+2)(k+24)=(k+2)(k2)D = (k + 2)^2 - 4(k + 2) = (k + 2)(k + 2 - 4) = (k + 2)(k - 2)
(k+2)(k2)<0(k + 2)(k - 2) < 0
2<k<2-2 < k < 2
(1)と(2)の結果を合わせて、k>1k > 12<k<2-2 < k < 2 を満たす kk の範囲は 1<k<21 < k < 2

3. 最終的な答え

1<k<21 < k < 2

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