正の実数全体を定義域とする関数 $f(x) = x^3 - \frac{1}{x^3}$ と $g(x) = 4x^2 - \frac{2}{x}$ に対し、$h(x) = g(f^{-1}(x))$ と定めるとき、$h^{-1}(5)$ を求めよ。

解析学関数逆関数代数
2025/5/20

1. 問題の内容

正の実数全体を定義域とする関数 f(x)=x31x3f(x) = x^3 - \frac{1}{x^3}g(x)=4x22xg(x) = 4x^2 - \frac{2}{x} に対し、h(x)=g(f1(x))h(x) = g(f^{-1}(x)) と定めるとき、h1(5)h^{-1}(5) を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、h(x)=g(f1(x))h(x) = g(f^{-1}(x)) より、h1(x)=f(g1(x))h^{-1}(x) = f(g^{-1}(x)) である。
したがって、h1(5)=f(g1(5))h^{-1}(5) = f(g^{-1}(5)) を計算すればよい。
g(x)=5g(x) = 5 となる xx を求めると、
4x22x=54x^2 - \frac{2}{x} = 5
4x32=5x4x^3 - 2 = 5x
4x35x2=04x^3 - 5x - 2 = 0
(x12)(4x2+2x+4)=0(x- \frac{1}{2})(4x^2 + 2x + 4) = 0
4x2+2x+4=04x^2+2x+4=0 の判別式はD=224×4×4=464=60<0D = 2^2 - 4 \times 4 \times 4 = 4-64=-60<0であるので、解は実数ではない。よって、x=12,x=2,x=12x = -\frac{1}{2}, x = 2, x = - \frac{1}{2} が解となるので、g1(5)=2g^{-1}(5) = 2.
したがって、g1(5)=2g^{-1}(5) = 2 である。
h1(5)=f(g1(5))=f(2)=23123=818=64818=638h^{-1}(5) = f(g^{-1}(5)) = f(2) = 2^3 - \frac{1}{2^3} = 8 - \frac{1}{8} = \frac{64}{8} - \frac{1}{8} = \frac{63}{8}.

3. 最終的な答え

638\frac{63}{8}

「解析学」の関連問題

与えられた関数 $y = (x^2 + 1)\cot(\frac{x}{3})$ の導関数 $y'$ を求める問題です。

微分導関数三角関数積の微分法則合成関数の微分
2025/5/21

与えられた関数 $y = \sin(\log x)$ の導関数 $y'$ を求める問題です。

微分導関数合成関数対数関数三角関数
2025/5/21

$\theta$ が与えられたときに、$\sin\theta$, $\cos\theta$, $\tan\theta$ の値をそれぞれ求める問題です。具体的には、(1) $\theta = \frac...

三角関数sincostan角度変換
2025/5/20

関数 $y = e^{\cos x}$ の導関数 $y'$ を求める問題です。

微分導関数合成関数の微分連鎖律指数関数三角関数
2025/5/20

問題は、与えられた$\theta$の値に対して、$\sin \theta$, $\cos \theta$, $\tan \theta$の値をそれぞれ求める問題です。$\theta$は以下の4つの値を取...

三角関数角度sincostanラジアン
2025/5/20

関数 $y = \frac{1}{(\cos(3x) + 1)^2}$ の導関数 $y'$ を求めよ。画像には途中式が書かれている。

微分導関数合成関数の微分三角関数
2025/5/20

与えられた関数 $y = \tan(\sqrt{x}-1)$ の導関数 $y'$ を求める問題です。

導関数微分合成関数三角関数ルート
2025/5/20

以下の極限を計算する問題です。 $\lim_{x \to +0} (\sin x)^{-\frac{1}{\log x}}$

極限対数関数指数関数三角関数
2025/5/20

$a$は正の定数とする。次の定積分を求めよ。 (1) $\int_{-a}^{a} x^2 \sqrt{a^2 - x^2} dx$ (2) $\int_{-a}^{a} \frac{x^2}{x^2...

定積分置換積分三角関数積分
2025/5/20

与えられた条件を満たす関数 $F(x)$ を求める問題です。条件は以下の2つです。 [1] $F'(x) = \frac{1 - x - x^2}{x^2}$ [2] $F(e) = -1$

積分微分関数積分定数
2025/5/20