あるクラスで100点満点の試験を行ったところ、平均点が60点、分散が25であった。生徒全員の得点を$\frac{1}{2}$倍し、さらに10点を加えた後の、平均値、分散、標準偏差を求める。

確率論・統計学平均値分散標準偏差データの変換
2025/5/20

1. 問題の内容

あるクラスで100点満点の試験を行ったところ、平均点が60点、分散が25であった。生徒全員の得点を12\frac{1}{2}倍し、さらに10点を加えた後の、平均値、分散、標準偏差を求める。

2. 解き方の手順

得点調整後の得点をyy、調整前の得点をxxとすると、
y=12x+10y = \frac{1}{2}x + 10
と表せる。
平均値xˉ=60\bar{x} = 60、分散V(x)=25V(x) = 25である。標準偏差は分散の平方根なので、調整前の標準偏差は25=5\sqrt{25}=5となる。
yyの平均値yˉ\bar{y}は、
yˉ=12xˉ+10=12(60)+10=30+10=40\bar{y} = \frac{1}{2}\bar{x} + 10 = \frac{1}{2}(60) + 10 = 30 + 10 = 40
yyの分散V(y)V(y)は、
V(y)=V(12x+10)=(12)2V(x)=14(25)=254=6.25V(y) = V(\frac{1}{2}x + 10) = (\frac{1}{2})^2V(x) = \frac{1}{4}(25) = \frac{25}{4} = 6.25
yyの標準偏差S(y)S(y)は、
S(y)=V(y)=254=52=2.5S(y) = \sqrt{V(y)} = \sqrt{\frac{25}{4}} = \frac{5}{2} = 2.5

3. 最終的な答え

平均値:40点
分散:6.25
標準偏差:2.5

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