確率変数 $X$ の期待値 $E(X) = 7$、分散 $V(X) = 9$ であるとき、以下の確率変数 $Y$ について、期待値 $E(Y)$、分散 $V(Y)$、標準偏差 $\sigma(Y)$ を求めます。 (1) $Y = X + 2$ (2) $Y = -4X$ (3) $Y = 3X - 5$

確率論・統計学確率変数期待値分散標準偏差線形変換
2025/5/20

1. 問題の内容

確率変数 XX の期待値 E(X)=7E(X) = 7、分散 V(X)=9V(X) = 9 であるとき、以下の確率変数 YY について、期待値 E(Y)E(Y)、分散 V(Y)V(Y)、標準偏差 σ(Y)\sigma(Y) を求めます。
(1) Y=X+2Y = X + 2
(2) Y=4XY = -4X
(3) Y=3X5Y = 3X - 5

2. 解き方の手順

確率変数の線形変換の期待値、分散の公式を利用します。
E(aX+b)=aE(X)+bE(aX + b) = aE(X) + b
V(aX+b)=a2V(X)V(aX + b) = a^2V(X)
σ(X)=V(X)\sigma(X) = \sqrt{V(X)}
(1) Y=X+2Y = X + 2
E(Y)=E(X+2)=E(X)+2=7+2=9E(Y) = E(X + 2) = E(X) + 2 = 7 + 2 = 9
V(Y)=V(X+2)=V(X)=9V(Y) = V(X + 2) = V(X) = 9
σ(Y)=V(Y)=9=3\sigma(Y) = \sqrt{V(Y)} = \sqrt{9} = 3
(2) Y=4XY = -4X
E(Y)=E(4X)=4E(X)=4×7=28E(Y) = E(-4X) = -4E(X) = -4 \times 7 = -28
V(Y)=V(4X)=(4)2V(X)=16×9=144V(Y) = V(-4X) = (-4)^2V(X) = 16 \times 9 = 144
σ(Y)=V(Y)=144=12\sigma(Y) = \sqrt{V(Y)} = \sqrt{144} = 12
(3) Y=3X5Y = 3X - 5
E(Y)=E(3X5)=3E(X)5=3×75=215=16E(Y) = E(3X - 5) = 3E(X) - 5 = 3 \times 7 - 5 = 21 - 5 = 16
V(Y)=V(3X5)=32V(X)=9×9=81V(Y) = V(3X - 5) = 3^2V(X) = 9 \times 9 = 81
σ(Y)=V(Y)=81=9\sigma(Y) = \sqrt{V(Y)} = \sqrt{81} = 9

3. 最終的な答え

(1) Y=X+2Y = X + 2 のとき
E(Y)=9E(Y) = 9
V(Y)=9V(Y) = 9
σ(Y)=3\sigma(Y) = 3
(2) Y=4XY = -4X のとき
E(Y)=28E(Y) = -28
V(Y)=144V(Y) = 144
σ(Y)=12\sigma(Y) = 12
(3) Y=3X5Y = 3X - 5 のとき
E(Y)=16E(Y) = 16
V(Y)=81V(Y) = 81
σ(Y)=9\sigma(Y) = 9

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