確率変数 $X$ が与えられており、その期待値は5、標準偏差は2です。この $X$ を変換して、新しい確率変数 $Y = aX + b$ を作りたいです。ただし、$Y$ の期待値は0、標準偏差は1である必要があります。定数 $a$ と $b$ の値を求めます。ここで、$a > 0$ であることが条件として与えられています。

確率論・統計学確率変数期待値標準偏差線形変換
2025/5/20

1. 問題の内容

確率変数 XX が与えられており、その期待値は5、標準偏差は2です。この XX を変換して、新しい確率変数 Y=aX+bY = aX + b を作りたいです。ただし、YY の期待値は0、標準偏差は1である必要があります。定数 aabb の値を求めます。ここで、a>0a > 0 であることが条件として与えられています。

2. 解き方の手順

まず、YY の期待値 E(Y)E(Y) を計算します。
E(Y)=E(aX+b)=aE(X)+bE(Y) = E(aX + b) = aE(X) + b
問題より、E(X)=5E(X) = 5 であり、E(Y)=0E(Y) = 0 なので、
0=5a+b0 = 5a + b
次に、YY の標準偏差 SD(Y)SD(Y) を計算します。
SD(Y)=SD(aX+b)=aSD(X)SD(Y) = SD(aX + b) = |a|SD(X)
問題より、SD(X)=2SD(X) = 2 であり、SD(Y)=1SD(Y) = 1 なので、
1=a×21 = |a| \times 2
a=12|a| = \frac{1}{2}
a>0a>0 なので、a=12a = \frac{1}{2}
0=5a+b0 = 5a + ba=12a = \frac{1}{2} を代入すると、
0=5×12+b0 = 5 \times \frac{1}{2} + b
b=52b = -\frac{5}{2}

3. 最終的な答え

a=12a = \frac{1}{2}
b=52b = -\frac{5}{2}

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