1個のサイコロを1回投げたときに出る目を確率変数 $X$ とするとき、確率変数 $4X+5$ の期待値と分散を求めよ。

確率論・統計学確率変数期待値分散確率分布サイコロ
2025/5/20

1. 問題の内容

1個のサイコロを1回投げたときに出る目を確率変数 XX とするとき、確率変数 4X+54X+5 の期待値と分散を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、確率変数 XX の期待値 E(X)E(X) と分散 V(X)V(X) を求める。
XX は 1 から 6 の値を等確率 16\frac{1}{6} でとる。
E(X)=i=16i16=16(1+2+3+4+5+6)=216=72E(X) = \sum_{i=1}^{6} i \cdot \frac{1}{6} = \frac{1}{6} (1+2+3+4+5+6) = \frac{21}{6} = \frac{7}{2}
E(X2)=i=16i216=16(12+22+32+42+52+62)=16(1+4+9+16+25+36)=916E(X^2) = \sum_{i=1}^{6} i^2 \cdot \frac{1}{6} = \frac{1}{6} (1^2 + 2^2 + 3^2 + 4^2 + 5^2 + 6^2) = \frac{1}{6}(1+4+9+16+25+36) = \frac{91}{6}
V(X)=E(X2)(E(X))2=916(72)2=916494=18214712=3512V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 = \frac{91}{6} - (\frac{7}{2})^2 = \frac{91}{6} - \frac{49}{4} = \frac{182 - 147}{12} = \frac{35}{12}
次に、確率変数 4X+54X+5 の期待値と分散を計算する。
期待値の性質 E(aX+b)=aE(X)+bE(aX+b) = aE(X) + b より、
E(4X+5)=4E(X)+5=472+5=14+5=19E(4X+5) = 4E(X) + 5 = 4 \cdot \frac{7}{2} + 5 = 14 + 5 = 19
分散の性質 V(aX+b)=a2V(X)V(aX+b) = a^2 V(X) より、
V(4X+5)=42V(X)=163512=4353=1403V(4X+5) = 4^2 V(X) = 16 \cdot \frac{35}{12} = \frac{4 \cdot 35}{3} = \frac{140}{3}

3. 最終的な答え

期待値: 19
分散: 1403\frac{140}{3}

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