袋の中に赤玉3個、青玉2個、黄玉1個が入っている。袋から玉を1個取り出し、色を確認してから袋に戻す。この試行を最大で3回まで繰り返す。ただし、赤玉を取り出した場合は、以後の試行は行わない。 (1) 試行が1回または2回で終わる確率を求める。 (2) 試行が1回行われるごとに100円受け取るとする。受け取る金額の期待値を求める。

確率論・統計学確率期待値試行
2025/5/20

1. 問題の内容

袋の中に赤玉3個、青玉2個、黄玉1個が入っている。袋から玉を1個取り出し、色を確認してから袋に戻す。この試行を最大で3回まで繰り返す。ただし、赤玉を取り出した場合は、以後の試行は行わない。
(1) 試行が1回または2回で終わる確率を求める。
(2) 試行が1回行われるごとに100円受け取るとする。受け取る金額の期待値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 試行が1回で終わる確率は、1回目に赤玉が出る確率である。
1回目に赤玉が出る確率は、36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2} である。
試行が2回で終わる確率は、1回目に赤玉が出ず、2回目に赤玉が出る確率である。
1回目に赤玉が出ない確率は、36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2} である。
2回目に赤玉が出る確率は、36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2} である。
よって、試行が2回で終わる確率は、12×12=14\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{4} である。
したがって、試行が1回または2回で終わる確率は、12+14=34\frac{1}{2} + \frac{1}{4} = \frac{3}{4} である。
(2) 試行が1回、2回、3回行われる確率をそれぞれ求める。
試行が1回行われる(1回目に赤玉が出る)確率は 12\frac{1}{2} である。
試行が2回行われる確率は、1回目に赤玉が出ず、2回目に赤玉が出る確率である。12×12=14\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{4} である。
試行が3回行われる確率は、1回目と2回目に赤玉が出ず、3回目に赤玉が出るか、または3回目まで赤玉が出ない確率である。
1回目と2回目に赤玉が出ない確率は 12×12=14\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{4} である。
3回目に赤玉が出る確率は 12\frac{1}{2} であるから、3回目に赤玉が出て試行が終わる確率は 14×12=18\frac{1}{4} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{8} である。
3回目まで赤玉が出ない確率は、1回目から3回目まで赤玉が出ない確率である。これは 12×12×12=18\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{8} である。
従って、試行が3回行われる確率は 14+18=38\frac{1}{4} + \frac{1}{8} = \frac{3}{8}
試行が1回行われるとき、受け取る金額は100円である。
試行が2回行われるとき、受け取る金額は200円である。
試行が3回行われるとき、受け取る金額は300円である。
期待値は、それぞれの金額に確率をかけたものの和である。
期待値 = 100×12+200×14+300×18+300×18=50+50+3008+3008=100+75=175100 \times \frac{1}{2} + 200 \times \frac{1}{4} + 300 \times \frac{1}{8} + 300 \times \frac{1}{8}= 50 + 50 + \frac{300}{8} + \frac{300}{8}= 100 + 75 = 175

3. 最終的な答え

(1) 3/4
(2) 175 円

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