共分散の性質として、定数倍はそのまま共分散に反映される。つまり、
Cov(ax,by)=abCov(x,y)。 また、定数の足し引きは共分散に影響しない。つまり、Cov(x+a,y+b)=Cov(x,y)。 したがって、Cov(z,w)=Cov(2x+10,3y−40)=Cov(2x,3y)=2⋅3Cov(x,y)=6Cov(x,y)。 問題文より、xとyの共分散は62なので、Cov(x,y)=62。 よって、Cov(z,w)=6⋅62=372。 相関係数は、共分散をそれぞれの標準偏差の積で割ったものなので、
rzw=σzσwCov(z,w)。 標準偏差の性質として、定数倍はそのまま標準偏差に反映される。つまり、σax=∣a∣σx。 したがって、σz=σ2x+10=σ2x=2σx、σw=σ3y−40=σ3y=3σy。 よって、rzw=σzσwCov(z,w)=2σx⋅3σy6Cov(x,y)=6σxσy6Cov(x,y)=σxσyCov(x,y)=rxy。 問題文より、xとyの相関係数は0.85なので、rxy=0.85。 したがって、zとwの相関係数rzw=0.85。