原点中心、半径4の円C上に点P(4cosθ, 4sinθ)をとる。点Pから直線x=-5, y=-5に下ろした垂線の足をそれぞれQ, Rとする。長方形PQARの面積をSとする。 (1) Sをsinθとcosθで表す。 (2) t = sinθ + cosθ とおいたとき、sinθcosθをtで表し、Sをtの式で表す。また、点Pが円Cの周上を動くとき、tの値の取り得る範囲を求める。 (3) 面積Sの最大値と最小値を求める。

幾何学三角関数面積最大値最小値数式処理
2025/5/20

1. 問題の内容

原点中心、半径4の円C上に点P(4cosθ, 4sinθ)をとる。点Pから直線x=-5, y=-5に下ろした垂線の足をそれぞれQ, Rとする。長方形PQARの面積をSとする。
(1) Sをsinθとcosθで表す。
(2) t = sinθ + cosθ とおいたとき、sinθcosθをtで表し、Sをtの式で表す。また、点Pが円Cの周上を動くとき、tの値の取り得る範囲を求める。
(3) 面積Sの最大値と最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
PQ = 4sinθ - (-5) = 4sinθ + 5
PR = 4cosθ - (-5) = 4cosθ + 5
したがって、
S = (4sinθ + 5)(4cosθ + 5)
(2)
t = sinθ + cosθ
t2=sin2θ+2sinθcosθ+cos2θ=1+2sinθcosθt^2 = sin^2θ + 2sinθcosθ + cos^2θ = 1 + 2sinθcosθ
2sinθcosθ=t212sinθcosθ = t^2 - 1
sinθcosθ=12(t21)sinθcosθ = \frac{1}{2}(t^2 - 1)
S = (4sinθ + 5)(4cosθ + 5)
= 16sinθcosθ + 20(sinθ + cosθ) + 25
= 16 * 12(t21)\frac{1}{2}(t^2 - 1) + 20t + 25
= 8(t^2 - 1) + 20t + 25
= 8t^2 - 8 + 20t + 25
= 8t^2 + 20t + 17
t = sinθ + cosθ = 2sin(θ+π4)\sqrt{2}sin(θ + \frac{\pi}{4})
π2θπ2-\frac{\pi}{2} \le θ \le \frac{\pi}{2} より、円C上を点Pが動くとき、π2θπ2 -\frac{\pi}{2} \le θ \le \frac{\pi}{2}だから
π4θ+π43π4-\frac{\pi}{4} \le θ + \frac{\pi}{4} \le \frac{3\pi}{4}
1sin(θ+π4)1-1 \le sin(θ + \frac{\pi}{4}) \le 1
22sin(θ+π4)2-\sqrt{2} \le \sqrt{2}sin(θ + \frac{\pi}{4}) \le \sqrt{2}
2t2-\sqrt{2} \le t \le \sqrt{2}
(3)
S = 8t^2 + 20t + 17
= 8(t+54)2(t + \frac{5}{4})^2 + 17 - 8*2516\frac{25}{16}
= 8(t+54)2(t + \frac{5}{4})^2 + 34252\frac{34 - 25}{2}
= 8(t+54)2(t + \frac{5}{4})^2 + 92\frac{9}{2}
t = -5/4 のとき、Sは最小値9/2をとる。
t = 2\sqrt{2} のとき、Sは最大値
8(2 + 522\frac{5\sqrt{2}}{2} + 2516\frac{25}{16}) + 92\frac{9}{2}
= 16 + 202\sqrt{2} + 252\frac{25}{2} + 92\frac{9}{2}
= 16 + 202\sqrt{2} + 17
= 33 + 202\sqrt{2}

3. 最終的な答え

(1) S = (4sinθ + 5)(4cosθ + 5)
(2) sinθcosθ = 12\frac{1}{2}(t^2 - 1), S = 8t^2 + 20t + 17, -2\sqrt{2} ≤ t ≤ 2\sqrt{2}
(3) 最大値: 33 + 202\sqrt{2}, 最小値: 92\frac{9}{2}

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