(1) 袋A(白玉4個、赤玉2個)から1個取り出して袋B(白玉3個、赤玉1個)に入れ、よく混ぜて袋Bから1個取り出して袋Aに戻す。袋Aの白玉の個数が初めと変わらない確率を求める。 (2) 10本のくじ(当たり4本、外れ6本)を1本ずつ2回引く。外れたくじは戻し、当たったくじは戻さないとき、 (i) 2本目が当たる確率 (ii) 2本目が外れる確率 を求める。

確率論・統計学確率条件付き確率期待値
2025/5/20

1. 問題の内容

(1) 袋A(白玉4個、赤玉2個)から1個取り出して袋B(白玉3個、赤玉1個)に入れ、よく混ぜて袋Bから1個取り出して袋Aに戻す。袋Aの白玉の個数が初めと変わらない確率を求める。
(2) 10本のくじ(当たり4本、外れ6本)を1本ずつ2回引く。外れたくじは戻し、当たったくじは戻さないとき、
(i) 2本目が当たる確率
(ii) 2本目が外れる確率
を求める。

2. 解き方の手順

(1)
袋Aの白玉の個数が変わらないのは、
i) 袋Aから白玉を取り出し、袋Bから白玉を取り出す
ii) 袋Aから赤玉を取り出し、袋Bから赤玉を取り出す
の2つの場合である。
i) 袋Aから白玉を取り出し、袋Bから白玉を取り出す確率:
袋Aから白玉を取り出す確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3}
袋Bには白玉が3個、赤玉が1個入っているので、袋Aから白玉を入れると、袋Bには白玉が4個、赤玉が1個となる。
袋Bから白玉を取り出す確率は 45\frac{4}{5}
よって、確率は 23×45=815\frac{2}{3} \times \frac{4}{5} = \frac{8}{15}
ii) 袋Aから赤玉を取り出し、袋Bから赤玉を取り出す確率:
袋Aから赤玉を取り出す確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}
袋Bには白玉が3個、赤玉が1個入っているので、袋Aから赤玉を入れると、袋Bには白玉が3個、赤玉が2個となる。
袋Bから赤玉を取り出す確率は 25\frac{2}{5}
よって、確率は 13×25=215\frac{1}{3} \times \frac{2}{5} = \frac{2}{15}
したがって、袋Aの白玉の個数が変わらない確率は
815+215=1015=23\frac{8}{15} + \frac{2}{15} = \frac{10}{15} = \frac{2}{3}
(2)
(i) 2本目が当たる確率
1本目に当たる確率は 410=25\frac{4}{10} = \frac{2}{5}。このとき、残りの当たりくじは3本、くじの総数は9本なので、2本目が当たる確率は 39=13\frac{3}{9} = \frac{1}{3}
1本目が外れる確率は 610=35\frac{6}{10} = \frac{3}{5}。このとき、当たりくじは4本のまま、くじの総数は10本のままなので、2本目が当たる確率は 410=25\frac{4}{10} = \frac{2}{5}
よって、2本目が当たる確率は 25×13+35×25=215+625=10+1875=2875\frac{2}{5} \times \frac{1}{3} + \frac{3}{5} \times \frac{2}{5} = \frac{2}{15} + \frac{6}{25} = \frac{10 + 18}{75} = \frac{28}{75}
(ii) 2本目が外れる確率
1本目に当たる確率は 410=25\frac{4}{10} = \frac{2}{5}。このとき、残りの外れくじは6本、くじの総数は9本なので、2本目が外れる確率は 69=23\frac{6}{9} = \frac{2}{3}
1本目が外れる確率は 610=35\frac{6}{10} = \frac{3}{5}。このとき、外れくじは6本のまま、くじの総数は10本のままなので、2本目が外れる確率は 610=35\frac{6}{10} = \frac{3}{5}
よって、2本目が外れる確率は 25×23+35×35=415+925=20+2775=4775\frac{2}{5} \times \frac{2}{3} + \frac{3}{5} \times \frac{3}{5} = \frac{4}{15} + \frac{9}{25} = \frac{20 + 27}{75} = \frac{47}{75}

3. 最終的な答え

(1) 23\frac{2}{3}
(2) (i) 2875\frac{28}{75}
(ii) 4775\frac{47}{75}

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