(1) 2次方程式 $3x^2 - 2kx + k = 0$ が実数解をもたないような定数 $k$ の値の範囲を求める。 (2) 2次不等式 $x^2 + 2mx + 6m - 5 > 0$ の解がすべての実数であるとき、定数 $m$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式二次不等式判別式実数解解の範囲
2025/5/20

1. 問題の内容

(1) 2次方程式 3x22kx+k=03x^2 - 2kx + k = 0 が実数解をもたないような定数 kk の値の範囲を求める。
(2) 2次不等式 x2+2mx+6m5>0x^2 + 2mx + 6m - 5 > 0 の解がすべての実数であるとき、定数 mm の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1)
2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 が実数解を持たない条件は、判別式 D=b24ac<0D = b^2 - 4ac < 0 である。
この問題では、a=3a = 3, b=2kb = -2k, c=kc = k であるから、判別式は
D=(2k)24(3)(k)=4k212kD = (-2k)^2 - 4(3)(k) = 4k^2 - 12k
実数解を持たない条件は、D<0D < 0 であるから、
4k212k<04k^2 - 12k < 0
4k(k3)<04k(k - 3) < 0
k(k3)<0k(k - 3) < 0
したがって、0<k<30 < k < 3
(2)
2次不等式 x2+2mx+6m5>0x^2 + 2mx + 6m - 5 > 0 の解がすべての実数である条件は、2次関数 y=x2+2mx+6m5y = x^2 + 2mx + 6m - 5 のグラフが常に xx 軸より上にあることである。
これは、判別式 D<0D < 0 となることと同値である。
D=(2m)24(1)(6m5)=4m224m+20D = (2m)^2 - 4(1)(6m - 5) = 4m^2 - 24m + 20
D<0D < 0 より
4m224m+20<04m^2 - 24m + 20 < 0
m26m+5<0m^2 - 6m + 5 < 0
(m1)(m5)<0(m - 1)(m - 5) < 0
したがって、1<m<51 < m < 5

3. 最終的な答え

(1) 0<k<30 < k < 3
(2) 1<m<51 < m < 5

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