底面の半径が12cm、高さが16cmの円柱の容器に水がいっぱいに入っている。この容器に球を入れたところ、水がこぼれて球の一部だけが容器に入った。球が容器の上部から4cmの深さまで入ったとき、球の半径を求める。
2025/5/21
1. 問題の内容
底面の半径が12cm、高さが16cmの円柱の容器に水がいっぱいに入っている。この容器に球を入れたところ、水がこぼれて球の一部だけが容器に入った。球が容器の上部から4cmの深さまで入ったとき、球の半径を求める。
2. 解き方の手順
こぼれた水の体積は、球が沈んだ部分の体積に等しい。
まず、こぼれた水の体積を計算する。次に、球が沈んだ部分の体積を球の半径を使って表し、こぼれた水の体積と等しいとおいて、球の半径を求める。
* 円柱の底面積を 、球の半径を とおく。
* 円柱の底面積は、半径が12cmなので、
(cm)
* こぼれた水の体積は、円柱の底面積 に、球が沈んだことによって水位が上がった高さ (4cm) を掛けたものなので、
(cm)
* 球が水に沈んだ部分の体積を とおく。深さが4cmなので、球の半径を とすると、球が水に沈んだ部分の体積 は、
* こぼれた水の体積と球が水に沈んだ部分の体積が等しいので、
* 両辺を で割って、
* 両辺に をかけて、
*
*
* 球全体が円柱の容器に収まる必要があるので、。なので、はありえない。問題に誤りがあるか、他に条件がある。
球の半径が円柱の半径より大きい場合はありえないので、球の半径 が である必要がある。
円柱からこぼれた水の体積と、球のキャップ(球帽)の体積が等しくなるはずである。球の半径を とすると、球のキャップの体積は、球のキャップの高さが のとき、 で求められる。この問題の場合、 である。
こぼれた水の体積は、円柱の底面積 に、水面の上昇した高さ4cmを掛けた となる。
したがって、
これは円柱の半径より大きいため、物理的にありえない。問題文の誤記か、もしくは何らかの条件が不足していると考えられる。
ただし、計算過程に誤りはないため、この計算結果に基づいて回答するとすれば、球の半径は14cmになる。
3. 最終的な答え
14 cm