与えられた2階線形非同次微分方程式を解く問題です。微分方程式は次の通りです。 $\frac{d^2y}{dx^2} + 3\frac{dy}{dx} - 4y = x^2$

解析学微分方程式線形微分方程式非同次一般解特性方程式特殊解
2025/5/21

1. 問題の内容

与えられた2階線形非同次微分方程式を解く問題です。微分方程式は次の通りです。
d2ydx2+3dydx4y=x2\frac{d^2y}{dx^2} + 3\frac{dy}{dx} - 4y = x^2

2. 解き方の手順

まず、同次方程式の解を求めます。次に、非同次方程式の特殊解を求めます。最後に、同次方程式の解と特殊解を足し合わせて、一般解を求めます。
(1) 同次方程式の解
同次方程式は次の通りです。
d2ydx2+3dydx4y=0\frac{d^2y}{dx^2} + 3\frac{dy}{dx} - 4y = 0
特性方程式は r2+3r4=0r^2 + 3r - 4 = 0 となります。
これを解くと、r=1,4r = 1, -4 となります。
したがって、同次方程式の一般解は yh=C1ex+C2e4xy_h = C_1e^x + C_2e^{-4x} となります。ここで、C1C_1C2C_2 は任意定数です。
(2) 特殊解
非同次方程式の右辺が x2x^2 であるため、特殊解を yp=Ax2+Bx+Cy_p = Ax^2 + Bx + C と仮定します。
これを微分すると、
dypdx=2Ax+B\frac{dy_p}{dx} = 2Ax + B
d2ypdx2=2A\frac{d^2y_p}{dx^2} = 2A
となります。
これらを元の微分方程式に代入すると、
2A+3(2Ax+B)4(Ax2+Bx+C)=x22A + 3(2Ax + B) - 4(Ax^2 + Bx + C) = x^2
4Ax2+(6A4B)x+(2A+3B4C)=x2-4Ax^2 + (6A - 4B)x + (2A + 3B - 4C) = x^2
係数を比較すると、
4A=1-4A = 1
6A4B=06A - 4B = 0
2A+3B4C=02A + 3B - 4C = 0
したがって、
A=14A = -\frac{1}{4}
B=6A4=64×(14)=38B = \frac{6A}{4} = \frac{6}{4} \times (-\frac{1}{4}) = -\frac{3}{8}
C=2A+3B4=2(14)+3(38)4=12984=48984=1384=1332C = \frac{2A + 3B}{4} = \frac{2(-\frac{1}{4}) + 3(-\frac{3}{8})}{4} = \frac{-\frac{1}{2} - \frac{9}{8}}{4} = \frac{-\frac{4}{8} - \frac{9}{8}}{4} = \frac{-\frac{13}{8}}{4} = -\frac{13}{32}
よって、特殊解は yp=14x238x1332y_p = -\frac{1}{4}x^2 - \frac{3}{8}x - \frac{13}{32} となります。
(3) 一般解
一般解は同次方程式の解と特殊解の和で与えられます。
y=yh+yp=C1ex+C2e4x14x238x1332y = y_h + y_p = C_1e^x + C_2e^{-4x} - \frac{1}{4}x^2 - \frac{3}{8}x - \frac{13}{32}

3. 最終的な答え

y=C1ex+C2e4x14x238x1332y = C_1e^x + C_2e^{-4x} - \frac{1}{4}x^2 - \frac{3}{8}x - \frac{13}{32}

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