まず、与えられた2次不等式の左辺を因数分解することを考えます。
x2−(2a+1)x+a(1+a2)(2−a)>0 x2−(2a+1)x+a(2−a+2a2−a3)>0 x2−(2a+1)x+(2a−a2+2a3−a4)>0 次に、2次方程式 x2−(2a+1)x+a(1+a2)(2−a)=0 の解を求めます。 解の公式や因数分解を試みます。因数分解できると仮定すると、
(x−A)(x−B)=x2−(A+B)x+AB なので、A+B=2a+1 かつ AB=a(1+a2)(2−a)となるような A,B を探します。 A=a,B=(1+a2)(2−a)とおくと、 A+B=a+(1+a2)(2−a)=a+2−a+2a2−a3=2+2a2−a3 これでは2a+1にならないので、A,Bの値を調整する必要がある。 A=2a−a2 , B=1+a2 とおくと A+B=2a−a2+1+a2=2a+1 AB=(2a−a2)(1+a2)=2a+2a3−a2−a4=a(2−a+2a2−a3)=a(1+a2)(2−a) したがって、2次不等式は以下のように因数分解できます。
(x−(2a−a2))(x−(1+a2))>0 (x−(2a−a2))(x−(1+a2))>0 この不等式を解くには、2a−a2 と 1+a2 の大小関係を考慮する必要があります。 1+a2>2a−a2 を確認します。 1+a2−(2a−a2)=1+a2−2a+a2=2a2−2a+1=2(a2−a)+1=2(a−21)2−21+1=2(a−21)2+21>0 したがって、1+a2>2a−a2 が常に成り立ちます。 よって、不等式の解は、x<2a−a2 または x>1+a2 となります。