$m$ を定数とする。2次方程式 $x^2 + 2(m+2)x + 2m + 12 = 0$ (これを式①とする) について、以下の問いに答える。 (1) 式①が異なる2つの正の解を持つときの、$m$ の値の範囲を求める。 (2) 式①が2より大きい解と2より小さい解を1つずつ持つときの、$m$ の値の範囲を求める。 (3) 式①が1と2の間、2と3の間にそれぞれ解を1つずつ持つときの、$m$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式解の範囲判別式
2025/5/21
はい、承知しました。与えられた問題について、以下の形式で回答します。

1. 問題の内容

mm を定数とする。2次方程式 x2+2(m+2)x+2m+12=0x^2 + 2(m+2)x + 2m + 12 = 0 (これを式①とする) について、以下の問いに答える。
(1) 式①が異なる2つの正の解を持つときの、mm の値の範囲を求める。
(2) 式①が2より大きい解と2より小さい解を1つずつ持つときの、mm の値の範囲を求める。
(3) 式①が1と2の間、2と3の間にそれぞれ解を1つずつ持つときの、mm の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 異なる2つの正の解を持つ条件
式①の判別式を DD とすると、D>0D > 0、軸 x=(m+2)>0x = - (m+2) > 0、かつ f(0)>0f(0) > 0 が必要十分条件となる。
- D/4=(m+2)2(2m+12)=m2+4m+42m12=m2+2m8=(m+4)(m2)>0D/4 = (m+2)^2 - (2m+12) = m^2 + 4m + 4 - 2m - 12 = m^2 + 2m - 8 = (m+4)(m-2) > 0 より、m<4m < -4 または m>2m > 2
- 軸 x=(m+2)>0x = -(m+2) > 0 より、m<2m < -2
- f(0)=2m+12>0f(0) = 2m + 12 > 0 より、m>6m > -6
これら3つの条件を満たす mm の範囲は、6<m<4-6 < m < -4 または 2<m<22 < m < -2 で、6<m<4-6 < m < -4 となる。
したがって、6<m<4 -6 < m < -4 および m>2m>2。 条件を全て満たすのは 6<m<4-6 < m < -4 または 2<m<22 < m < -2であるが、後者は条件を満たさない。ゆえに 6<m<4-6 < m < -4
(2) 2より大きい解と2より小さい解を1つずつ持つ条件
f(2)<0f(2) < 0 が必要十分条件となる。
f(2)=22+2(m+2)(2)+2m+12=4+4m+8+2m+12=6m+24<0f(2) = 2^2 + 2(m+2)(2) + 2m + 12 = 4 + 4m + 8 + 2m + 12 = 6m + 24 < 0 より、m<4m < -4
(3) 1と2の間、2と3の間にそれぞれ解を1つずつ持つ条件
f(1)>0f(1) > 0 かつ f(2)<0f(2) < 0 かつ f(3)>0f(3) > 0 が必要十分条件となる。
- f(1)=1+2(m+2)+2m+12=1+2m+4+2m+12=4m+17>0f(1) = 1 + 2(m+2) + 2m + 12 = 1 + 2m + 4 + 2m + 12 = 4m + 17 > 0 より、m>174=4.25m > -\frac{17}{4} = -4.25
- f(2)=6m+24<0f(2) = 6m + 24 < 0 より、m<4m < -4
- f(3)=9+6(m+2)+2m+12=9+6m+12+2m+12=8m+33>0f(3) = 9 + 6(m+2) + 2m + 12 = 9 + 6m + 12 + 2m + 12 = 8m + 33 > 0 より、m>338=4.125m > -\frac{33}{8} = -4.125
これら3つの条件を満たす mm の範囲は、338<m<4-\frac{33}{8} < m < -4

3. 最終的な答え

(1) 6<m<4-6 < m < -4
(2) m<4m < -4
(3) 338<m<4-\frac{33}{8} < m < -4
338<m<4\frac{-33}{8} < m < -4

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