1. 問題の内容
与えられた集合について、上に有界ならば上限を、下に有界ならば下限を求める問題です。ただし、、は実数で、とします。
2. 解き方の手順
(1) 閉区間:
閉区間は、以上以下のすべての実数を含みます。
したがって、下限はであり、上限はです。
(2) 開区間:
開区間は、より大きくより小さいすべての実数を含みます。
したがって、下限はであり、上限はです。
(3) 区間:
区間は、以上のすべての実数を含みます。
したがって、下限はであり、上限は存在しません(上に有界ではありません)。
(4) 関数 のとりうる値:
を平方完成します。
したがって、の最大値はであり、上限はです。また、が任意の実数をとるので、はいくらでも小さい値を取ることができます。そのため、下限は存在しません(下に有界ではありません)。
(5) 関数 のとりうる値:
が任意の実数をとるので、 はいくらでも大きい値をとることができ、またいくらでも小さい値を取ることができます。
したがって、上限も下限も存在しません(上に有界でも下に有界でもありません)。
3. 最終的な答え
(1) 閉区間:
* 下限:
* 上限:
(2) 開区間:
* 下限:
* 上限:
(3) 区間:
* 下限:
* 上限:なし
(4) 関数 のとりうる値:
* 下限:なし
* 上限:
(5) 関数 のとりうる値:
* 下限:なし
* 上限:なし