与えられた集合について、上に有界ならば上限を、下に有界ならば下限を求める問題です。ただし、$a$、$b$は実数で、$a < b$とします。

解析学関数の最大値関数の最小値区間上限下限
2025/5/21

1. 問題の内容

与えられた集合について、上に有界ならば上限を、下に有界ならば下限を求める問題です。ただし、aabbは実数で、a<ba < bとします。

2. 解き方の手順

(1) 閉区間[a,b][a, b]
閉区間[a,b][a, b]は、aa以上bb以下のすべての実数を含みます。
したがって、下限はaaであり、上限はbbです。
(2) 開区間(a,b)(a, b)
開区間(a,b)(a, b)は、aaより大きくbbより小さいすべての実数を含みます。
したがって、下限はaaであり、上限はbbです。
(3) 区間[a,)[a, \infty)
区間[a,)[a, \infty)は、aa以上のすべての実数を含みます。
したがって、下限はaaであり、上限は存在しません(上に有界ではありません)。
(4) 関数 y=x2+2x+3y = -x^2 + 2x + 3 のとりうる値:
y=x2+2x+3y = -x^2 + 2x + 3 を平方完成します。
y=(x22x)+3=(x22x+1)+1+3=(x1)2+4y = -(x^2 - 2x) + 3 = -(x^2 - 2x + 1) + 1 + 3 = -(x - 1)^2 + 4
したがって、yyの最大値は44であり、上限は44です。また、xxが任意の実数をとるので、yyはいくらでも小さい値を取ることができます。そのため、下限は存在しません(下に有界ではありません)。
(5) 関数 y=x31y = x^3 - 1 のとりうる値:
xxが任意の実数をとるので、y=x31y = x^3 - 1 はいくらでも大きい値をとることができ、またいくらでも小さい値を取ることができます。
したがって、上限も下限も存在しません(上に有界でも下に有界でもありません)。

3. 最終的な答え

(1) 閉区間[a,b][a, b]
* 下限:aa
* 上限:bb
(2) 開区間(a,b)(a, b)
* 下限:aa
* 上限:bb
(3) 区間[a,)[a, \infty)
* 下限:aa
* 上限:なし
(4) 関数 y=x2+2x+3y = -x^2 + 2x + 3 のとりうる値:
* 下限:なし
* 上限:44
(5) 関数 y=x31y = x^3 - 1 のとりうる値:
* 下限:なし
* 上限:なし

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