関数 $f(x)$ が条件 (A) $\int_0^x f(t) dt = \frac{x^2}{4} \int_0^a f(t) dt$ と条件 (B) $\int_0^1 f(t) dt = 1$ を満たすとき、$f(x)$ を求め、$A = \int_0^a f(t) dt$ の値を求め、$a$ の値を求める問題です。

解析学積分関数微分定積分
2025/3/24

1. 問題の内容

関数 f(x)f(x) が条件 (A) 0xf(t)dt=x240af(t)dt\int_0^x f(t) dt = \frac{x^2}{4} \int_0^a f(t) dt と条件 (B) 01f(t)dt=1\int_0^1 f(t) dt = 1 を満たすとき、f(x)f(x) を求め、A=0af(t)dtA = \int_0^a f(t) dt の値を求め、aa の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、条件(A)において、0af(t)dt=A\int_0^a f(t) dt = A とおくと、0xf(t)dt=A4x2\int_0^x f(t) dt = \frac{A}{4} x^2 となります。この式の両辺を xx で微分すると、f(x)=A42x=A2xf(x) = \frac{A}{4} \cdot 2x = \frac{A}{2}x となります。したがって、1に入るのは 22 です。
次に、条件 (B) 01f(t)dt=1\int_0^1 f(t) dt = 1 を使って AA の値を求めます。
f(x)=A2xf(x) = \frac{A}{2}x なので、
01f(t)dt=01A2tdt=A201tdt=A2[12t2]01=A212=A4\int_0^1 f(t) dt = \int_0^1 \frac{A}{2}t dt = \frac{A}{2} \int_0^1 t dt = \frac{A}{2} \left[ \frac{1}{2} t^2 \right]_0^1 = \frac{A}{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{A}{4}
A4=1\frac{A}{4} = 1 より A=4A = 4 です。したがって、2に入るのは 44 です。
このとき、f(x)=42x=2xf(x) = \frac{4}{2} x = 2x となります。したがって、3に入るのは 22 です。
最後に、条件 (A) 0xf(t)dt=x240af(t)dt\int_0^x f(t) dt = \frac{x^2}{4} \int_0^a f(t) dtf(x)=2xf(x) = 2xA=4A=4 を代入して aa の値を求めます。
0x2tdt=x240a2tdt\int_0^x 2t dt = \frac{x^2}{4} \int_0^a 2t dt
[t2]0x=x24[t2]0a\left[ t^2 \right]_0^x = \frac{x^2}{4} \left[ t^2 \right]_0^a
x2=x24a2x^2 = \frac{x^2}{4} a^2
1=a241 = \frac{a^2}{4}
a2=4a^2 = 4
a=±2a = \pm 2
aa が正であることから、a=2a=2 。したがって、4に入るのは 22 です。

3. 最終的な答え

1: 2
2: 4
3: 2
4: 2

「解析学」の関連問題

次の極限を求めます。 $$ \lim_{x \to 0} \frac{1}{x} \left( \frac{1}{a} - \frac{1}{a+x} \right) $$

極限関数の極限微分
2025/5/21

与えられた無限等比級数が収束するような $x$ の値の範囲を求めます。 (1) $1 + (2-x) + (2-x)^2 + \dots$ (2) $x + x(2-x) + x(2-x)^2 + \...

無限等比級数収束公比不等式
2025/5/21

与えられた関数 $f(x) = -x^4 + 8x^3 - 18x^2 + 11$ について以下の問いに答えます。 (1) 関数 $y = f(x)$ の増減と極値を調べ、グラフの概形を描きます。 (...

微分増減極値接線積分
2025/5/21

曲線 $C: y=x^2(x+3)$ を $x$ 軸方向に $a$ だけ平行移動した曲線を $D$ とします。ただし、$a>0$ です。以下の問いに答えてください。 (1) 曲線 $D$ の方程式を求...

積分平行移動面積関数の最大値三次関数
2025/5/21

与えられた数列の和 $S$ を求める問題です。数列は以下の通りです。 $S = 1 + \frac{2}{3} + \frac{3}{3^2} + \frac{4}{3^3} + \dots + \f...

級数数列の和等比数列等比級数
2025/5/21

関数 $f(x) = x^3 + ax^2 + bx$ に関して、以下の問いに答える問題です。 (1) 曲線 $y=f(x)$ が $x$ 軸と相異なる3点で交わるときの、$a, b$ の満たす条件を...

関数のグラフ積分面積三次関数
2025/5/21

与えられた和を計算します。具体的には、$\sum_{k=1}^{n} \frac{1}{\sqrt{k+2}+\sqrt{k+3}}$ を計算します。

級数望遠鏡和ルートシグマ
2025/5/21

与えられた数列の和を求める問題です。数列は $ \frac{1}{1 \cdot 3} + \frac{1}{3 \cdot 5} + \dots + \frac{1}{(2n-1)(2n+1)} $...

数列級数部分分数分解望遠鏡和
2025/5/21

曲線 $y = f(x) = x^4 - 2x^3 - 3x^2 + 5x + 5$ 上の異なる2点 $(α, f(α))$ と $(β, f(β))$ ($α < β$) において、直線 $y = ...

微分積分曲線接線面積
2025/5/21

次の和 $S$ を求めよ。 $S = 1 \cdot 1 + 3 \cdot 2 + 5 \cdot 2^2 + 7 \cdot 2^3 + \dots + (2n - 1) \cdot 2^{n-1...

級数数列等比数列等差数列
2025/5/21